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むかし書いた韓国コラム #414

 ソウルの玄関口の金浦空港が「ソウル国際空港」への改名を推進しているそうだ。ファイナンシャルニュースが報じたもので、手続きが必要だが早ければ年内に変更が可能になりそうという。金浦空港は1958年の開港当時に京畿道金浦郡にあったことからこの名前になった。後に行政区画が変わりソウル市に編入されたが名前は変更されず、ソウル市にありながら金浦空港の名前を使い続けている。

 一方、ソウル空港はすでに存在している。主に軍用に使われているため一般にはなじみが薄いが、大統領の海外訪問時には一般利用客が多く混雑する金浦空港や仁川空港を避けてここから発着することがある。このソウル空港はソウルを名乗りながら実は京畿道城南市にある。

 金浦空港が改名したら紛らわしいのでソウル空港は城南空港にでも変わるのだろうか。ソウルにありながら金浦を名乗り、城南にありながらソウルを名乗る2つの空港の今後が注目される。

【解説】
 今後が注目されると書いたが、その後は特に進展もなかったようで、現在も金浦空港とソウル空港の名称はそのままになっている。ソウル空港は一般に使われることはないが、ソウルエアショーの会場となっているため、その時期であれば飛行機の乗り降りはできないが一般でも立ち入ることは可能だ。

(初出:The Daily Korea News 2014年8月4日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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