むかし書いた韓国コラム #479
現在「文化駅ソウル284」として使われている旧ソウル駅舎は2003年11月に現行の新駅舎ができその役目を終えた。KTX開業前の時代に旧駅舎から各地に向け旅立ったことが思い出される。ガラス張りでスマートな新駅に移行してすでに14年が過ぎており、赤レンガ造りの旧駅舎を利用した経験のある在韓日本人ももう少ないかもしれない。
その旧駅舎が復活するという。平昌冬季五輪に向けた京江線KTXの営業開始に先立ち、28日からソウル駅の京義線乗り場が旧駅側に変更されるのだ。現時点での発表では単に「旧ソウル駅舎(文化駅ソウル284)に変更されます」となっているだけで、どのような形で再利用されるのかははっきりしない。京義線のホームが現行の西側から東側に移転するのに伴う旧駅の復活だが、案内の概略図によると旧駅舎北側に入口が設けられるだけで最低限の再利用にとどまりそうだ。往時の雰囲気を少しでも感じられるようになればうれしいのだが…。
【解説】
結局どのような形で使用しているのかは確認していないのだが、旧駅舎から入ってホームに出られるようなものではなさそうだ。旧駅舎はギャラリーとして開放されているので中に入る機会はあるが、階段を上がったコンコースなどには入れない。現役時代に何度となく使った旧駅舎だが、駅舎内で撮った写真は1枚しかないのが悔やまれる。
(初出:The Daily Korea News 2017年11月21日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)