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むかし書いた韓国コラム #22
日本では上野動物園に3年ぶりとなるパンダがやってきたことからパンダフィーバーが起こっている。パンダそのものは神戸と和歌山でも飼育されているので、1972年に初めてパンダが贈られて以来、日本からパンダの姿が消えたことはない。それゆえかパンダは日本人にとってもおなじみの動物だ。「たれぱんだ」などパンダのキャラクターがたくさんあるのも、日本で長く飼育されてきたからだろうか。
韓国では韓中国交正常化後にエバーランドで一時的に飼育されたことがあるが、現在は1頭もいない。多額のレンタル料支払いが負担になったという話だ。短期間の飼育だったため韓国ではパンダの実物を見たことがある人というはそれほど多くない。一方、北朝鮮では日本より早く1965年から平壌動物園で飼育されていたそうだが、現在もいるのかはわかっていない。
世界的にもパンダが飼育されている国は数カ国にすぎない。幼稚園の遠足でパンダが見られる日本人は恵まれているようだ。
【解説】
通貨危機のあおりを受け多額のレンタル料を払えなくなり中国に返還されたパンダだが、その後2016年3月にエバーランドに再度パンダのつがいがやってきた。同年4月から公開されており、韓国でもパンダが見られるようになったのは喜ばしい限りだ。一方、日本ではパンダと同様に愛らしさで人気があるコアラは韓国で飼育されていないのは残念なところだ。
(初出:The Daily Korea News 2011年2月23日号 note掲載に当たり解説を加筆しました)