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むかし書いた韓国コラム #759

 ホームプラスが10月までの人気菓子製品を調査したところ、上位10位のうち2000年以降発売された商品は2品目にすぎなかった。人気1位は1981年発売のヘテ製菓「ホームランボール」で、そのほかも70年代から90年代に発売されたものが占めた。30年間人気の定番商品と言えるが、逆に言えば新製品の登場サイクルが長く、選択の幅が狭いことの証左でもある。
 
 韓国のコンビニのお菓子コーナーは10年以上前からほとんど品揃えは変わっていない。背景には数社の寡占体制に安住し定番商品頼りのメーカーの姿勢もあるが、少子化で菓子の出荷量が伸び悩み多額の開発費をかけられないという事情もある。しかし日本では菓子の商品サイクルは短い。前回の帰国時に買った菓子が気に入りもう一度買おうと思ったら数カ月で生産が終了しており買えなかったというケースは多々ある。最初から「期間限定」の商品も多い。

 韓国は変化しなさすぎだが、日本は変化しすぎだ。中間ぐらいがちょうどいいのだが。

【解説】
 日本に帰ると毎回コンビニの棚に並ぶお菓子が入れ替わっているのでわくわくしたもの。韓国のコンビニはいつ行っても同じ商品ばかり面白みに欠けた。写真はヘテ製菓の「ホームランボール」。同社公式サイトより拝借。

(初出:The Daily Korea News 2014年11月11日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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