むかし書いた韓国コラム #161
携帯電話を拾得したときは警察に届けるものだが、韓国の場合はそのままポストに投函すれば解決する。郵便局のほうで住所を調べて届けたり、あるいは拾得物として預かっていることを通知するようになっているのだとか。
ところで、携帯電話をなくしたときに人は最初になにをするだろうか。まず間違いなく自分の携帯電話に電話をかけるだろう。お店などに忘れていれば店員が預かってくれるし、見知らぬ人が出た場合でもポストに投げ込んでもらうよう頼んでおけば安心だ。
ポストに入れられた後に気がついて電話をするとちょっとやっかいだ。だれも電話に出ない上、投函されたポストからはなぞの音が聞こえてくることになる。最近は着メロも多様だ。子どもの声で「電話がきたよ」と教えてくれるものもある。例えば夜中に人通りの少ない道を歩いていて、ポストから「電話がきたよ」なんて声が聞こえてきたとしたら。
きょうもどこかでそんな光景が展開されているのだろうか…。
【解説】
飲み会の席などでこの話をするとたいてい「おまえ試しにポストに入れてみろよ」と言われたものだが、さすがにそんな勇気はなく試したことはない。
(初出:The Daily Korea News 2011年5月6日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)