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むかし書いた韓国コラム #160

 ソウルの城郭の四小門のひとつ、光熙門が39年ぶりに一般公開された。かつてこの光熙門の近くには光熙門駅という駅が存在した。1996年12月に地下鉄5号線が開通したときに設けられた。5号線には光化門駅がある。ハングルで光熙門と光化門は点があるかないかの違いしかない。同じ路線に混同しやすい駅があるため間違えて降りる人が続出した。さらに、そもそも光熙門の最寄駅は光熙門駅ではなく東大門運動場駅(現・東大門歴史文化公園駅)という問題も存在した。このためこの駅は開業からわずか3カ月後に「青丘駅」と名前を変えることになった。

 紛らわしい駅名と言えば地下鉄2号線の「新村駅」と「新川駅」が知られる。カタカナだとどちらも「シンチョン」だ。しかし日本人には紛らわしいが、韓国人にとっては発音に違いがあり、表記も明確に違うため問題にはならないようだ。

 一般公開された光熙門に行くときは同行者にこんなトリビアでも披露してみれば感心されるかも。

【解説】
 このコラムの初出時は掲載紙の都合上ハングルでの表記はできなかったのでここで改めて書いておくと、光化門は「광화문」で光熙門は「광희문」だ。これは韓国人が見ても紛らわしかったようだ。名前が紛らわしいとされる新村(신촌)と新川(신천)はハングル表記では特に紛らわしくはない。しかしこちらも後に新川駅が蚕室セネ駅に名前が変更されている。

(初出:The Daily Korea News 2014年2月18日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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