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むかし書いた韓国コラム #198

 地下鉄4号線に乗り終点の烏耳島まで出かけた。駅前からバスに乗りしばらく行くと海鮮料理店が軒を連ねる一角に着く。知る人ぞ知るスポットで焼き貝や焼きエビなどがおいしいと評判だ。そのうちの1軒に入ってみた。焼き貝は中サイズを頼んだが4人では食べきれないほどで、エビも小サイズなのに鍋にいっぱいで存分に堪能できた。窓からは仁川大橋や松島の高層ビル群などが見え、頭上には仁川空港を発着する飛行機が飛び交う。

 焼き貝は食べ切れそうにないので焼く前に半分ほど持ち帰り用に包んでもらった。これを自宅で茹でてめんを入れたら濃厚な貝のだしが効いたカルグクスの完成だ。貝は二日酔いに効くという。前日に飲み過ぎて少々頭が痛かったが、貝のだしの効果か食べているうちにすっきりとしてきた。

 ソウルから2時間近くかかるが、近郊への小旅行としては手頃な場所だ。今度はカニでも食べようかと早くも次回の計画を練っている。

【解説】
 4号線の終点なので烏耳島という地名は知っていても実際に行ったことがある人はあまりいないようだ。駅周辺は普通の住宅街で、バスで20分ほどの烏耳島港まで行くと海鮮料理店が軒を連ねる。ただそれ以外になにがあるかというと、実はなにもないのでソウルから2時間もかけて行く価値があるかの判断は各自におまかせしたい。

(初出:The Daily Korea News 2012年9月17日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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