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むかし書いた韓国コラム #28

 西大門区の独立公園が28日にリニューアルオープンする。これに合わせ柵に囲まれて近づけなかった独立門も開放され、門を通り抜けられるようになった。門の内側にはドアがしつらえてあるのが目に入る。ドアを開けると中には屋上につながる階段があるという。何年か前にコメ市場開放に反対するデモ隊がこのドアを破って門内に突入し、屋上でシュプレヒコールを上げたこともある。

 このドアは普段は開放しておらず、今回のリニューアルでも特に開放の予定はないらしい。屋上に出たところで高さ14メートルの門で、南側は目の前を高架道路が走っているのでは見晴らしはそれほどでもなさそうだが、北側に視線を移せば独立公園全体を俯瞰できるだろう。

 国の指定史跡でもあり、開放による損傷の恐れもあるとは思うが、常時開放が無理なら限定公開でもいいので是非登頂の機会を与えてほしいものだ。

【解説】
 独立門周辺は高架道路のほかにもマンションが建ち並んでおり、周辺の建造物の中では独立門は低い方だ。ゆえに上ったところで眺望は知れたものだが、高架道路は駐停車禁止だし、マンションも居住者以外の立ち入りははばかられる。ナントカと煙は高いところに上りたがるというけれど、せっかくだから独立門にも上ってみたかった。

(初出:The Daily Korea News 2009年10月27日号 note掲載に当たり解説を加筆しました)

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