むかし書いた韓国コラム #156
松島新都市から仁川空港を結ぶ仁川大橋は2009年に開通した。全長18キロメートルの橋はその大部分が海上に架けられており、海の上を走っている気分が味わえる。いや、海面よりも相当に高い位置を走るので空の上を飛んでいる気分かもしれない。
仁川大橋は海上を通るという環境のためか、霧に包まれることが多い。この霧の時の通行はなかなかの見ものだ。仁川大橋は仁川港に出入りする船の航行を妨げないよう中間部分では道路が海面から64メートルの高さに至る。ここへの上り坂を走るときに霧が出ていると、まるで道路が雲の中へと続いているかのように見えとても幻想的なのだ。
霧が多いとは言え、いつ霧が出るかは運次第。狙って見に行けるものでもなさそうだ。また、霧が出ると視界が悪くなるので運転には細心の注意が必要となる。いちばん手軽なのはバスの最前席に陣取ること。仁川空港からの帰り道にちょっと寄り道してもおもしろいだろう。
【解説】
仁川大橋は数回渡っているが霧が出たのは1回だけだった。幻想的な光景が見られたのは運が良かったのだろうが、その時は席の都合で写真は撮れなかった。その後はいちばん前の席に陣取るようにしたが、霧に恵まれることはなかった。
(初出:The Daily Korea News 2013年12月2日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)