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むかし書いた韓国コラム #920

 きのうに続きK-POPの話題。オールドファンが最近の流行音楽についていけないと思うのは、曲もさることながら、歌手の名前にも一因があるような気がする。「2NE1」「T-ara」「SS501」と書かれてスラッと読めれば最新K-POP通だろう。それぞれ「トゥエニィワン」「ティアラ」「ダブルエスオーゴンイル」と読む。しゃれた名前かもしれないが、謎解きのような読み方にはついていけない。

 昔のグループ名といえば「消防車」をはじめ、「復活」「白頭山」などの漢字語や、「トゥルグックァ」「ソンゴルメ」など韓国語の名前が多かった。歌詞の英語含有率も少なく、韓国語を大事にしているイメージもあったのだが、最近の歌は英語の歌詞も多く、歌手名も含め国籍不明な感じがする。それが世界進出に向けた戦略なのかもしれないが、「韓国らしさ」が失われていくのは、古き良き時代の韓国歌謡を知る者としてはいささかさびしくもある。

【解説】
 「K-POP」ではなく「韓国歌謡」では昨今のような世界進出は望めなかっただろう。でも昔から韓国歌謡という間口の狭い趣味にはまっていた身としては世界進出などせずニッチな存在であり続けてほしかった。

(初出:The Daily Korea News 2011年8月30日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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