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むかし書いた韓国コラム #266

 秋夕連休を利用してバンコクに行った。ここに今年新たにオープンした北朝鮮レストランがある。ネット情報によれば店内での写真撮影は厳しく制限され、女性従業員はおろか料理の写真すらも拒否されるという。それでも気になったので1人で訪問してみた。昨今の情勢を反映してかお客はほとんど入っていない。このご時世もあり韓国語を使うと警戒されそうなのであえて英語で会話したが、それが奏効したのか料理の撮影許可を求めるとOKが出た。店内撮影については一度拒否されたが、別の先輩格の店員が「仕方がないわね」という感じで許可してくれた。

 国際社会の圧力が強まる中、北朝鮮の外貨獲得源となっているレストランの利用は褒められた行動ではないが、北朝鮮レストランはアジア各地で経営不振で閉店に追い込まれている。この店も資金源となるほどの利益は出ていないだろう。ランチタイムで1千円ほどなら大した利益にはならないだろうということでお許しを。

【解説】
 世界各地にあった北朝鮮レストランも閉店が続いているという。東南アジアで何カ所か行っているが、この時に訪れた店が最後の経験となった。

(初出:The Daily Korea News 2017年10月12日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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