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むかし書いた韓国コラム #726
この土曜日にいよいよ麗水万博が開幕する。韓国での万博開催は1993年の大田万博以来19年ぶりとなる。この大田万博に少し変わった方法で行ったことがある。変わった方法とは「ヘリコプター」だ。当時は万博用にソウルと大田を結ぶヘリ路線が運航されていた。一般的にヘリは料金が高いものだが、1万円に満たないお手頃料金だったので良い機会と思い奮発したのだ。
ソウル側の出発地は蚕室の漢江河川敷。プレハブの事務所で搭乗手続きを済ませると上空からヘリが降りてきた。搭乗するとヘリはふわりと浮き上がり、飛行機よりははるかに低い高度を飛行しながら、30分ほどで大田に到着した。大田側は会場前を流れる甲川の河川敷にヘリポートが設けられていた。
その後ヘリに乗る機会はない。麗水万博ももしかしてヘリでのアクセスルートはないかと調べたがなさそうだ。ソウルから飛行機で1時間の距離ではヘリだと不経済か。釜山辺りからでも飛ばしてくれれば乗りたいのだが…。
【解説】
麗水万博は結局往復とも飛行機を使ったが、空港からのアクセスはあまり便利ではなく、大田万博では会場の至近距離に発着できるヘリの機動力がありがたかった。大田万博の帰りは列車を使ったが、会場から駅へのアクセスがいまいちで不便だった記憶がある。ちなみに大田万博会場跡地はいまも交通の便はそれほど良くない。麗水万博は鉄道アクセスは抜群で、駅を出れば目の前が会場入口だった。
(初出:The Daily Korea News 2012年5月11日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)