むかし書いた韓国コラム #853
韓国の即席めんで最も辛いのは「トゥムセラーメン」だ。辛さの単位「スコビル」で現した数値は8557スコビル。しかし実際に食べたところ「辛ラーメン」より6.5倍の辛さというものの、決して激辛というほどでもなかった。これは自分の舌がバカになってるに違いない。でもとりあえず韓国の即席めんは恐るるに足らずという変な自信もついた。しかしその自信を打ち砕く即席めんを発見した。
三養食品の「プルダクポックムミョン」がそれだ。辛さは4404スコビルなので「トゥムセラーメン」の半分ほど。しかし体感した辛さは「トゥムセラーメン」の数倍はある。おそらくゆで汁を捨て、ソースをかけて炒めるタイプのため、スープのある通常の即席めんよりも辛さがダイレクトに舌を刺激するためなのではないかと思う。辛いのが苦手な人は1口食べたらもう食べられないだろう。激辛好きにはお勧めしたいがそれ以外には勧められない。あるいは罰ゲーム用にいいかも。舌に自信のある方はお試しを。
【解説】
同製品が韓国で発売されたのは2012年4月で、このコラムは発売してすぐのころに書いたもの。一度だけ食べたが二度食べたいとは思わなかった。ただ嫌がらせを兼ねた日本へのおみやげとして愛用はしていた。日本では「ブルダック炒め麺」の名前で販売されるようになり、輸入食材店などで入手が可能になった。
(初出:The Daily Korea News 2012年6月25日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)
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