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むかし書いた韓国コラム #423

 朴槿恵大統領と記念写真を撮ったことがある。と言っても本人と直接会ったのではない。青瓦台(大統領府)の広報館「サランチェ」に大統領の執務室を再現した一画があり、その隣に大統領と写真撮影ができるコーナーがあるのだ。画面に青瓦台を背景にして朴槿恵大統領が立っており、希望者は画面を見ながら朴槿恵大統領の横に立って撮影ができる。訪れたのは3年ほど前だが、多分いまもあるだろう。

 画面の中の朴大統領は当然動かない。ということは撮影するときには単に並んで立つだけでなく、頬をつついてみたり頭に手をのせてみたりといたずらすることも可能だ。近くに係員がいれば制止されるだろうが、だれもいなければやりたい放題だ。弾劾問題が紛糾する昨今なら「大統領弾劾」「下野せよ」などと書かれたプラカードと一緒に写真を撮る猛者もいるかもしれない。やるのは勝手だが、遊び道具ではないので大統領への敬意は忘れないようにしたい。

【解説】
 ご本人とは2度ほど至近距離でお目にかかる機会はあったが一緒に撮影などできるわけもない。青瓦台の写真コーナーは在任時だからこそでいまとなっては貴重な体験だったかも。

(初出:The Daily Korea News 2017年3月7日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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