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むかし書いた韓国コラム #134

 最近韓国のメディアでのアフリカ関連報道に関心がある。アフリカそのものに興味はないのだが、「韓国メディアのアフリカ報道」が気になってしょうがない。実は韓国のアフリカ関連報道は、必ずと言っていいほど「黒い大陸アフリカ」と表現する。それが企業進出の記事でも、ボランティア活動の記事でも、アフリカ旅行の話でもだ。

 「自由の国アメリカ」とか「微笑みの国タイ」という表現も一般的ではあるが、これらの表現が韓国メディアに登場するケースはそれほど多くない。それを考えると「黒い大陸アフリカ」の登場頻度は非常に高い。「アフリカ=黒い大陸」という方程式が記者の頭の中にすり込まれているのだろうか。神秘さを表現したものと思いたいが、どこかに「未開の地」という見下したニュアンスを感じないわけでもない。

 これに気付いてからは、アフリカ関連の記事を見つけると、「黒い大陸」と書いていないか、ついついチェックする習慣がついてしまった。

【解説】
 それから10年過ぎたいまでも韓国メディアは「黒い大陸」という表現を使っている。どういう意図なのかは不明だが、コラムに書いたとおり見下したニュアンスも感じられる。特に必要のない表現なのだからやめればいいのに。

(初出:The Daily Korea News 2011年4月21日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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