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むかし書いた韓国コラム #674

 JR九州が運航する日韓航路に新型の高速船が投入される。JR九州高速船の発表によると、新型船は全長83メートルで定員502人。現行の「ビートル」の3倍近く長く、191人の定員も2倍以上に増える。小型のビートルは船内でおとなしく座っているくらいしかできなかったが、新型船は売店や免税店の充実を図り、回遊性のある船内空間を提供するというから、豪華クルーズ船には及ばないまでも、これまでよりは余裕のある船旅を楽しめるようになりそうだ。オレンジ1色に塗られた船体デザインはビートルをはじめJR九州の多くの列車を手がけてきた水戸岡鋭治氏の手によるものだ。

 このほど豪州の造船会社と建造契約を締結し、就航は2020年7月を目指すとのこと。従来のビートルが博多~釜山間を3時間5分で結ぶのに対し、新型船は大型化のためか所要時間は3時間40分と少し長くなるが、その分だけ船旅のロマンを味わえると思えば悪くない。新型船の就航が待ち遠しい。

【解説】
 この船は2020年10月に日本に到着したが、コロナ禍で日韓航路には就航できず、パナマ船籍のため国内路線に投入することもできないまま博多港に停泊していたが、最近になり日本船籍への変更が完了し、国内航路にも投入できるようになった。日韓路線への就航がいつになるかは不透明だが、早期の就航を祈りたい。

(初出:The Daily Korea News 2018年3月6日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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