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むかし書いた韓国コラム #95

 昔に比べればかなり事情は良くなったとはいえ、まだまだ韓国では「おひとり様」の敷居は高い。個人的にいろいろチャレンジしているが、今回はカラオケに挑戦してみた。日本では珍しくないらしいが、韓国では1人で行く酔狂な客はほとんどいないだろう。

 平日の深夜で客もあまりいないカラオケ屋。酔っ払った勢いもあり堂々と受け付けへ。「1人ですか?」と聞かれることもなく入店完了。あとは存分に歌うだけだ。日本のカラオケ屋は1人で熱唱中に注文した飲み物などを持って店員が来るとちょっと気まずいが、韓国は飲み物は注文しなくてもいいし、必要なら受付に買いに行けば良い。気まずくなる要素が少ないのは利点だ。

 マイクを独占できるので挑戦したかった歌も存分に練習できる。韓国のカラオケは「ノレバン」というが、以前は「ノレヨンスプジャン(歌練習場)」などと呼ばれていた。そういう意味では本来の用途で使ったことになる。時間延長のサービスもあり、いいストレス解消になった。

【解説】
 酔った勢いで気持ちよく歌っていたのはいいが、韓国のカラオケは時間延長サービスをしてくれるのは基本だ。時間が経つにつれ酔いもさめて我に返り、最後は時間が残っていたのに退室してしまった。韓国のカラオケは酒が飲めないのが残念なところだ。

(初出:The Daily Korea News 2014年9月1日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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