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むかし書いた韓国コラム #784
このところ外を出歩くとやや汗ばむような日が続いている。早くも夏の到来か。日本なら冷やし中華が恋しくなる季節だが、韓国ではコングクスや冷めんが食べたくなる。
あるニュースサイトで冷めんの価格比較をやっていた。なんとなく見てみたら、著名な冷めん専門店の冷めん価格は9千ウォンが相場で、高いところでは1万1千ウォンという。有名店とはいえ冷めんがそれほどの高級料理とは思えない。さぞや具だくさんの豪勢な冷めんなのだろうと思えばさにあらず。値段が上がっている理由は、めんの原料となるそば粉の値段が1年前に比べ2倍以上に高騰しているためで、お店としてもやむを得ない措置なのだそうだ。
それにしてもとどまるところを知らない物価高。暑い日には冷たい冷めんでさっぱりしたいのに、値段表を見ただけで背筋が寒くなる。それはそれでいい納涼方法かもしれないし、実際に食べれば懐も寒くなる。ついでに今回のオチも少々寒かったかな…。
【解説】
それから10年以上過ぎたいまの冷めん価格はどうだろうか。最近の報道によると、有名店では1万3000ウォンが相場で、高いところは1万6000ウォンだとか。いまの韓国で1万ウォンでは満足な食事もできないのかもしれない。
(初出:The Daily Korea News 2011年5月18日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)