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むかし書いた韓国コラム #459

 今月中旬から営業運転を開始した新型特急「ITXセマウル」に乗車する機会があった。従来型のセマウル号は、普通席でも広いシートが特長で、特室はさらにゆったりとしているため、時間に余裕があればKTXよりもセマウル号に好んで乗っていたもの。新型車両は残念ながら特室はなくなってしまい、全車普通席となってしまったのでさほどの期待もしていなかったが、実際に乗ってみるとKTXの普通車よりも広く、リクライニングもKTXより深く倒れるので窮屈な感じはしなかった。

 KTXの開業で京釜間のセマウル号は1日6往復と大幅に減っているが、ITXセマウルの投入で従来型のセマウル号は1日1往復しか残っていない。大好きなセマウル号を駆逐する憎き新型車両だと思っていたが、乗ってみると印象は悪くない。KTXの代わりにわざわざ乗る気にはならないが、短距離移動なら乗る価値は十分にありそうだ。

【解説】
 セマウル号が偉大すぎてKTXの座席の窮屈さはどうにも我慢ができなかった。せめて少しでも広い席をと思っていつも特室を利用していたが、それでもセマウル号にはかなわなかった。セマウル号の後継となるITXセマウルは豪華さこそセマウル号に劣るが、KTXよりはましなようだ。

(初出:The Daily Korea News 2014年5月28日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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