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むかし書いた韓国コラム #612
日本からやってきた麺好きに言わせると、「韓国の麺は食べるに値しない」のだそうだ。彼によると、韓国の麺類は、日本で重要視されるコシなどまるでなく、麺の味よりもスープの味を重要視しているきらいがあるという。なるほど。しかし韓国とて、麺のコシは決して無視はしていない。韓国語には「チョルギッチョルギッハダ」という表現がある。これは日本語にすると「シコシコしている」に相当する表現だ。
しかし、これも彼に言わせれば、「それは冷たい麺であり、温かい麺にその表現は用いられない」とのこと。そう言われると、確かに冷麺にこの表現を使うが、温かいカルグクスでは使わない。正直なところ、カルグクスなんて伸びきったうどんにすぎない。あれにコシなど誰も求めていないのか。
つきつめて考えると、韓国に来てからわざわざ麺類を食べることはなくなった気がする。これは無意識にコシを求めているからなのか。そう言われるとコシのある讃岐うどんが懐かしくてたまらない。
【解説】
このコラムは韓国人からクレームがきた。韓国の麺類を悪く書かれたことに愛国心が刺激されたのだろうか。ただ日本人向けメディアに書いたコラムであり、韓国人が読むことを想定していない。読者として想定していないところからのクレームには困惑するばかりだ。韓国批判的なコラムを書くとときどき韓国人からクレームが来たりもしたが、産経新聞のコラムにもクレーム入れてるのかねぇ。ひまな人たちだ。
(初出:The Daily Korea News 2012年3月15日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)