むかし書いた韓国コラム #378

 日本の知人にメールを送ったが返答がない。普段なら1日待てば返ってくる相手だが1週間過ぎてもなんの音沙汰もない。もう1度送ったがやはり返事はこない。入院でもしてるのかと心配になったので電話をかけてみたら、元気な知人が出てきた。メールのことをたずねると、引っ越しをしたはいいがインターネットがつながるまで3週間ほど待たされるのだという。ちょうどその時期にメールを送ってしまったので確認できなかったというのが真相だった。聞けば日本ではネットが開通するまで2週間以上かかることも珍しくないのだとか。

 ネットはいまや電気・ガス・水道に並ぶライフラインのひとつだ。韓国では電話1本で翌日には作業員がやってきてすぐに開通してくれる。引っ越しした際も当日には開通してくれたから、日本の対応はあまりにお粗末な気がする。いつか日本に帰ったとき、自分も3週間ほど「消息不明」になるのだろうか。

【解説】
 日本に帰ってきたときにはLINEなどのメッセンジャーアプリがあったので消息不明になることはなかった。ネットはモバイルWi-Fiでしのいだ。だがやはり、ネットの開通には4月ということもあり1カ月以上かかった。これではおちおち引っ越しもできやしない。日本はまったくお粗末だ。

(初出:The Daily Korea News 2010年8月27日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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