むかし書いた韓国コラム #48
「おひとり様」を極めるべく、チャレンジを続けている。今回は「酒」だ。梨泰院辺りのバーなら外国人が1人で入ってもおかしくないので難易度は低い。ちょっと難易度を上げてマッコリなどを飲ませるいわゆる「民俗酒店」に挑戦してみた。
1人で来店するとやはり店員には怪訝な顔をされるが、そこでめげては酒にはありつけない。「1人じゃダメですか?」と食い下がり、席に案内されたらオーダーだ。何人で来ようとつまみの料理を頼むのは暗黙のルール。マッコリもひとつ頼むが、甕ややかんに入ったものは1人で全部飲むのは結構しんどい。以前お店で見たところではあれには720cc入りのボトル2本分が投入されていた。それでもおひとり様を極めるためには避けて通れない道だ。
ひとりパジョンをつまみにマッコリも悪くはない。ただ1人で手持ちぶさたなせいか、ペースが早くなるのは仕方のないところか。40分ほどですべて飲み干しほろ酔い気分で帰途についた。
【解説】
韓国での1人酒も慣れればどうということはない。個人的には1人酒の際にスマホに逃げないというルールを課している。1人酒は手持ち無沙汰になりがちがだが、スマホは見ずに周りの人間観察などしている方が面白いのは間違いないし、これができれば1人酒上級だろう。
(初出:The Daily Korea News 2014年10月6日号 note掲載に当たり解説を加筆しました)