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むかし書いた韓国コラム #349
部屋の片付けをしていたら人形が出てきた。なんと、人民服を着た北朝鮮の金正日総書記をかわいらしくデフォルメしたぬいぐるみだ。2002年ごろに路上のゲーム屋台で景品としてもらったものと記憶している。当時は2000年の南北首脳会談からの南北融和ムードが続いていた時代。金大中大統領と金正日総書記の写真をあしらった携帯電話用ストラップなどの“統一グッズ”もあふれていた。また、脱北して韓国にきた安赫氏のプロデュースで北朝鮮の人気歌謡を収録したCD「統一少女」がリリースされ話題を呼んだりした。その後も2002年の釜山アジア大会に北朝鮮の美女応援団が訪れ人気を集めるなど、南北関係が冷え切っている現在とは比較にならないほど2000年代初めの南北関係は好調だった。
昨今の情勢を考えると、韓国で金正恩第1書記のぬいぐるみがゲーム屋台の景品に登場することはありえなさそうだ。登場しても射的の標的にされるのが関の山か?
【解説】
数人の仲間と遊びに行った先で景品としてもらったものだが、当時はみんな「いらない」と言って押しつけ合い、最終的に当方の手元にやってきた。しっかり日本にも連れ帰ってきたが、いまとなっては貴重な逸品かもしれない。
(初出:The Daily Korea News 2015年10月15日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)