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むかし書いた韓国コラム #634

 ソウルと江陵を結ぶ高速鉄道(KTX)が来月にも開業の見込みだ。ソウル駅から江陵駅まで1時間42分、清涼里駅から江陵駅までは1時間26分。現在ムグンファ号で6時間以上かかることを考えると大幅な時間短縮だ。10年以上前に清涼里から江陵に列車で行った時は7時間近くかかり、その印象が強かったせいかいまだに江陵は遠いイメージがある。江陵がこんなに近くなるとは隔世の感があるが、実は高速バスは2時間半ほどで結んでいる。もともと鉄道は遠回りを強いられるためどうしても時間がかかっていたのだ。原州から江陵を結ぶ新線ができたため所要時間は一気に短縮された。

 一昨年に光州へのKTX高速新線が開通しソウルと光州が2時間以内で結ばれるようになった時も、セマウル号で4時間かかっていた時代を知っているだけに驚いたもの。高速鉄道網の発達で韓国各地が日帰り圏となった。あと何十年もしたらソウルから済州まで高速鉄道で5時間、なんて日が来たりするのだろうか。

【解説】
 鉄道で江陵に行ったのは2003年が最後で、その10年後に高速バスで江陵に行ったときは所要時間が短くて驚いたことがある。それでも江陵は遠いというイメージはなかなか消えなかった。高速鉄道で1時間26分とは驚くべきだが、日本の新幹線と違い韓国は高速鉄道網が急速に拡大していることも驚きだ。写真は2013年の江陵駅。現在は立派な駅に建て替えられている。

(初出:The Daily Korea News 2017年11月7日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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