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むかし書いた韓国コラム #877

 高速鉄道KTXがソウルと釜山をノンストップで結ぶ列車を今月から1日1往復運行している。これで京釜間は10分短縮の最速2時間8分で結ばれることになる。さらなるスピードアップで2時間を切れば高速鉄道としてのインパクトも高まるが、なかなか難しいだろう。

 それよりもインパクトがあるのは、ノンストップというところだ。これまで停車駅は増やしても減らすことはなかったのに、大田と東大邱の両駅を通過させてしまうというのは英断だ。東海道新幹線「のぞみ」が名古屋を通過した際には地元から大きな反発が起きたが、大田と大邱からは反発は起きないだろうか。

 ちなみに「のぞみ」の「名古屋飛ばし」は出張者が朝一番に東京を出て大阪の始業時間に間に合うようにする狙いからの苦肉の策だった。KTXの場合、下りは正午前に釜山に着き、上りは午後4時前にソウルに着くというダイヤ。どの層をターゲットにしたものかさっぱりわからない。

【解説】
 単に「最速2時間8分」と言いたいがために走らせてるとしか考えられない。しかも現在ではノンストップ便はなくなっている。なにがやりたいのかさっぱりわからない。このコラムはとにかくKTXには批判的なので否定的なことばかり書いていた。

(初出:The Daily Korea News 2010年12月2日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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