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むかし書いた韓国コラム #174

 旧正月を重視する韓国では、新年が明けても旧正月が明けるまでは年が明けたという感覚も薄く、旧正月までは年が明けたのに明けていない、明けていないけど明けている、という中途半端な感じの時期が続く。日本人の多くは年末年始に休むが韓国の休みは元日の1日だけ。これでは普段の祝日となんの変わりもなく、新年になったと気持ちを切り替えるには短いのかもしれない。

 そんな時期だが、先日乗ったバスには驚いた。いまだに車内にクリスマスの装飾がそのまま残されていたのだ。一部のノンステップバスはクリスマスになるとホイールハウス部分の荷物置き場にツリーやぬいぐるみを飾り、車内にもモールや電飾を取り付けるなどしており、ここ数年ですっかり風物詩として定着した感がある。しかし年が明けてもまだ見られるとは思わなかった。年明けどころかクリスマスもまだ終わっていないのか。この時期のソウルはタイムスリップしたかのような不思議な感覚を味わえるようだ。

【解説】
 年明けの1週間前がクリスマスだから、きっと旧暦でクリスマスを祝ってたんだと思う。違うか。

(初出:The Daily Korea News 2013年1月17日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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