むかし書いた韓国コラム #312
雨が降る日にパジョンとマッコリというのは定番だ。理由はパジョンを焼くときの音が雨音に似ているからとか諸説がある。しかし本当に雨の日にパジョンは売れているのだろうか。BCカードが今年の梅雨の期間に加盟飲食店の売上データを分析したところ、雨の日の夜に会員が多く訪れていた飲食店はパジョン専門店、民俗酒店などだったという。これは6月から7月にかけソウル市内の飲食店20万軒で、平日午後6時から午前0時までの売上を分析したもの。パジョン専門店では雨の日の売上が晴れの日より平均33%増えており、民俗酒店でも18%増えていた。
あの豪雨の中でパジョンを食べに行くものかとも思うが、実は降水量にも密接な関係があった。パジョン専門店では30~80ミリの雨の日は晴れの日より88%、民俗酒店では59%売上が伸びていた。すなわち、このくらいの降水量がパジョンとマッコリにぴったりということ。梅雨は明けたばかりだが、きょうの天気は雨の予報。会社帰りに一杯やるのもよさそうだ。
【解説】
豪雨でも出勤したならば帰宅しなければならないわけで、その途中で寄り道する人が多かったのだろうか。当時は在宅勤務だったのでそういう視点が抜け落ちていたかも知れない。
(初出:The Daily Korea News 2013年8月6日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)