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むかし書いた韓国コラム #539

 格安航空のエア釜山が釜山から福岡への路線に就航した。この路線は大韓航空とアシアナ航空も就航しており、飛行時間50分の短距離国際線ながら需要は多いのだろう。50分の近距離線とは言え、空港アクセスとチェックインの時間を考えると、釜山市内から福岡市内までの所要時間は3時間を超えるだろう。

 釜山港から博多港には高速艇が就航している。所要時間は2時間55分。金海空港と違い釜山港は釜山駅からタクシーで10分とアクセスは良好で、飛行機と違い気圧の変化もほとんどなく、大波でもない限り揺れも少なく意外に快適だ。いにしえの人たちが通った海路を行くというのもロマンがある。

 高速艇は運賃が飛行機に比べ安いのも長所だ。エア釜山の就航でそうしたメリットも薄れてしまうかもしれないが、船旅には飛行機にはない魅力がある。時には趣向を変えて高速艇で移動するのも悪くはない。

【解説】
 釜山港は釜山駅からタクシーで10分とあるが現在は釜山駅の裏に旅客ターミナルが移転したので駅から歩いて行けるほど便利になった。高速艇は何度か利用したが快適性でも飛行機に劣らず、ビジネスクラスほど立派ではないが、お酒とつまみが供される上級席のグリーン席もある。往路と復路で交通手段を変えてみるというのも悪くはないだろう。

(初出:The Daily Korea News 2010年3月31日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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