![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/69772684/rectangle_large_type_2_519c0d275f58da3e515bfe7afecd1e6f.jpg?width=1200)
むかし書いた韓国コラム #187
もうすぐ節分。日本では恵方巻きを食べる習慣が広まっている。数年前の節分のこと。気分だけでも味わおうとのり巻きを買いに行った。恵方巻きは丸かぶりするもの。のり巻き屋で売られている作り置きのものはすでにカットされているので恵方巻きにはならない。そこで新たに作ってもらい、「切らないで」と注文した。店のおばさんには「切らないと食べにくいよ」と言われたが、説明するのが面倒なので、「日本の風習です」とだけ言っておいた。こうして無事にのり巻きを調達し、恵方巻きの気分を味わうことができた。
問題はその後。のり巻きを買いに行くたびに、おばさんはわざわざ新しく作ってくれるのだ。当然、切ってはくれない。満面の笑みでサービスしてくれるおばさんに今さら切ってくれとは言い出せず、だんだん足が遠のいてしまった。しばらくしてその店は閉店してしまったのだが、節分の時期になるとふと思い出してしまう。
【解説】
自分で切ればいいんだけど、のり巻きって切りにくいのよね。熟練のおばちゃんの手さばきのありがたさが身に染みた。
(初出:The Daily Korea News 2010年2月2日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)