むかし書いた韓国コラム #340

 大型スーパーの義務休業制度が施行されてしばらくたつ。これまで自分とはあまり関係のない話だと思っていたが、意外なとばっちりを受けてしまった。

 先週の日曜日のこと。鼻風邪をひいてしまったので風邪薬を買いに行こうと外に出た。しかし近くの薬局はどこも日曜日は休業。大型スーパーに薬局があるのを思い出し、近くの大型スーパーに向かった。しかしタイミング悪く月に2回の義務休業日でシャッターは閉まっていた。周辺の零細商店を守ることを名目に制度が施行されているはずだが、守られる側のお店も閉まっておりさっぱり意味のわからない制度だ。

 ぷりぷりと怒りながら帰りにコンビニに立ち寄ったら、捨てる神あれば拾う神ありとはよく言ったもの。そこには常備薬の棚が待ち構えており、無事に風邪薬を買うことができた。考えてみればコンビニでの医薬品販売は規制緩和のおかげ。制度に泣き、制度に笑った日曜日となった。

【解説】
 守られている側の個人商店が日曜日に休んでいるというのは納得がいかない。大型スーパーを強制的に休ませるならば、個人商店は大型スーパーが休みの日には強制的に営業させる法律が必要なのではないか。自助努力を怠り客がこないのを大型スーパーだけのせいにするような個人商店はどうもお気に召さない。

(初出:The Daily Korea News 2014年4月15日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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