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むかし書いた韓国コラム #860

 雨が降る日にはパジョンとマッコリで一杯――というのが韓国人の定番だ。台風5号の影響もありソウルでは6日連続で雨が降った。6日間連続での降雨は40年ぶりだという。さぞやパジョンとマッコリも売れたことだろう。

 セブンイレブンの集計によると、パジョンの材料となる「プチムカル(チジミ粉)」の22日から26日までの売上は前週に比べ3倍近く増え、パジョンを焼くのに欠かせないサラダ油は33%、パジョンの最高のパートナーのマッコリは32%の売上増となったという。逆に雨による気温の低下でビールの売り上げは9%減少したそうだ。

 こうしたはっきりとした数字を見たのは初めてだ。雨が降るたびに韓国人の友人が「きょうはパジョンとマッコリだなぁ」とつぶやいていたのをよく見かけたものだが、冗談で言っていたのではなく、彼らの多くが本当に雨の日にパジョンとマッコリを楽しんでいたようだ。

【解説】
 韓国人には定番の雨の日のマッコリとパジョンだが、個人的には特に思い入れはない。雨の日に傘を差してまで飲み屋に行きたいとは思わないからだ。自宅でパジョンを焼くというのなら悪くはなさそうだが、よく考えてみると結局材料を買うために傘を差してスーパーまで行かねばならずやはりめんどくさい。まだ韓国人のような情緒は理解できていないようだ。

(初出:The Daily Korea News 2011年6月28日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

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