むかし書いた韓国コラム #412
韓国でセミの生息数が減っているというが自宅近くでは元気に鳴いている。最近はツクツクボウシの鳴き声が目立つようになった。このツクツクボウシ、名前は鳴き声に由来している。ただそれは日本語での話。韓国ではどんな名前なのか。答えは「エメミ」。「小さなセミ」というような意味で、鳴き声とは関係ない。
それなら韓国では鳴き声はどうなるのだろうか。ウィキペディア韓国語版によると、「ジュルルルル」から始まり、「スチュスチュスチュスチュホーシ」「スヒヒヒヒースピオスピオ」「スー」と続いて終わるのだそうだ。斗山百科では「シウウジュジュジュ」から始まり「シウチュシウチュチュルルル」で終わるとのこと。ウィキペディア日本語版では「ジー…ツクツクツク…ボーシ!ツクツクボーシ!」「ウイヨース!」「ジー…」と書いてある。
耳で聞く分には日韓で大きな違いはないのが、文字にすると解釈がかなり異なるようだ。
【解説】
動物の鳴き声など擬声語は言語によって異なるもの。韓国語だと犬は「モンモン」、猫は「ヤオンヤオン」、にわとりは「コッキオー」と鳴き、ライオンは「オフン」と咆哮する。こういうのを覚えるのはなかなかしんどい。
(初出:The Daily Korea News 2014年8月22日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)
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