見出し画像

むかし書いた韓国コラム #813

 ソウル市がタクシー料金の引き上げを推進しているという。中央日報の報道によると基本料金は4600ウォン、5500ウォン、8千ウォンの3つの案が示されている。距離料金と時間料金を調整することで3つの案いずれも引き上げ幅は84%台にそろえられているが、基本料金8千ウォンの案が採択される可能性が大きいという。ちなみに模範タクシーではなく一般タクシーの話だ。値上げはタクシードライバーの待遇改善の狙いがあるというが、実際に8千ウォンになったらこれまでのように気楽にタクシーには乗れなくなりそうだ。

 基本料金が8千ウォンになれば日本よりも高いことになる。日本の場合、東京で今年初乗り料金が2キロ730円から1キロ410円に値下げされ、「ちょい乗り」がしやすくなった。長距離では値上げだが、基本料金値下げのインパクトは大きかった。ソウルのタクシーも大幅な引き上げを感じさせない妙策を講じてほしいところだ。

【解説】
 この当時の基本料金は3000ウォンだった。現在の基本料金は3800ウォンなので、3つの案のうち最も引き上げ幅が低かった4600ウォンも下回る額で落ち着いたようだ。個人的にはタクシーで料金をめぐるトラブルが起きることが多かったので、多少の引き上げは構わないのでトラブルが起きないようにしてほしいところだ。

 
(初出:The Daily Korea News 2017年10月19日号 note掲載に当たり解説を加筆しました。記事の内容は初出掲載当時のもので現在の状況とは異なる場合があります)

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?