この時期は誰でも水虫になりやすい!(特に7~9月)
こんにちは、となりのです。夏場は皮膚科外来をやっていると水虫の検査(検鏡)を希望する患者さんが多くなります。患者さんが希望しなくても行うケースは少なくありません。
①水虫にはどんなタイプがあるのか?
②何でこの時期に多いのか?
③どんな人が注意しなければいけないのか?
④水虫にならないためにはどんなことが必要か?
それぞれ順を追って説明したいと思います。
①水虫にはどんなタイプがあるのか?
→大きく分けて趾間型、水疱型、角質増殖型の3つがあります。趾間型は最も多いタイプで水虫(足白癬)といったらこれ、というぐらい有名です。下に写真を載せますが、皆さんも絶対見たことがあるはずです。
ちなみに水虫の正式名称は白癬(はくせん)といいます。
ちなみに増殖型は内服治療が必要なことが多いですが、最初の2タイプは外用で良くすることができます。
②何でこの時期に多いのか?
→水虫菌(白癬菌)はじめじめした湿気を好みます。ですから高温多湿な夏のこの時期に水虫が多発するのです。風呂場のマットによくいますので注意しましょう。
③どんな人が注意しなければいけないのか?
→誰でもなる病気なので怖がる必要はないのですが、高齢者や糖尿病の患者さんは注意しておいた方がいいと思います。水虫だけだったらいいのですが、そこからの二次感染が多いのが、この両者です。ちなみに爪水虫は一般人より糖尿病患者さんの方がなりやすいのですが、普通の水虫では差がないことがわかっています(ようは一般人でも水虫の患者さんがそれだけ多いということです)。
④水虫にならないためにはどんなことが必要か?
→基本的に乾燥していると白癬菌はつきません。ですから趾間ガーゼを入れたり、5本指靴下(個人的には趾間ガーゼがお勧め)を使って足趾間を乾燥させておくとよいでしょう。あと、白癬菌は48時間以内に石鹸水で指で優しくこすると落ちてしまいます。おそくとも2日に1回は足指の間を風呂場で洗ってください。
ちなみに私は皮膚科医になってから毎日足指の間を洗っていますが、それ以来、足白癬にかかったことがありません。
今回は水虫の紹介でした。高齢者は特に注意してくださいね。