![見出し画像](https://assets.st-note.com/production/uploads/images/102058439/rectangle_large_type_2_bd4c3c2e5c1e643a3b96417f6ee38e01.png?width=1200)
Photo by
ピエール=オーギュスト・ルノワール / メトロポリタン美術館
独居老人の背中における外用薬の塗り方
こんにちは、となりのです。本日は「独居老人の背中における外用薬の塗り方」をお伝えします。これ、結構使えます。外来患者さんにも大変喜ばれます。
高齢者は年々増えているかと思います。皮膚科で、独居のため外用薬を処方されても背中に塗れないという患者さんが多いのです。そこで威力を発揮するのが「ターナー」です。なんだそりゃ?という人も多いと思いますので簡単に説明します。
ターナーはしゃもじみたいなもので、柄の部分が「孫の手」より広いのが特徴です。ちなみにターナーは100円ショップに売っています。ここで重要なのが、「ターナーが置いてある場所は自分で探さないで店員に聞く」ということです。100円ショップといえど商品は数千あるので、自分で探すのは至難の業です。高齢者がわかるはずはありません(というか若年者でも探すのは難しいです)。下のスライドをご覧下さい。
![](https://assets.st-note.com/img/1680588619915-0evXeqlSSD.jpg?width=1200)
外用薬を背中に塗る専用の機械もありますが、数千円かかるためほとんどの患者さんが購入しません(ずっと塗る行為が必要なら機械の購入も意味はありますが…)。そこでこの「タ-ナー」が役に立つというわけです。肩関節がある程度動かせる患者さんなら大丈夫で、若年者でも使えます。
肩関節が使えない場合、床にサランラップをおいて外用薬をサランラップに塗り、背中にこすりつけると外用薬が塗れます。寝たきりの患者さんの場合は、保護者がいるので塗るのは大丈夫でしょう。ちなみにこの方法で、真っ赤な背中がピカピカの肌色になった患者さんも実際にいます。
外用薬は賢く使い分けましょう!