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外側から温めるより、内側から熱くなる
寒くなり、冷え症の私は、手足の先が冷たくて悩んでいます。
寒いから冷えるのはわかるのですが、1度冷えた手は、なかなか温まりません。こたつに手を入れていても、一向に温まりません。
ある朝、冷え込みが厳しく、外に出たら手足が冷えそうで憂うつでした。そうは言っても会社には行かなければなりません。その日は天気が良かったので、自転車で出勤しました。
自転車を降りたら、家では冷たかった手が温かくなっていることに気づきました。自転車をこぐという運動で体が温まり、血流も良くなったためでしょう。確かに、寒い日にジョギングしてみたら、体も手足も温まるという経験は何度もありました。
そんなことは当たり前なのかもしれませんが、冷えているときには、運動するより、暖房などで温めようとしがちです。実際には、外から温めるより、運動して内側から熱くなる方が効果的なことが多くあります。
似たようなことは、日々の生活でもあります。
情報収集より行動
1つ目の例です。
ストレスがたまっているときや、体調がすぐれない日が続いているときは、本を読んだり、ネット検索したりして、外から情報を集めようとしがちです。人によっては、おまじないや占いに頼るかもしれません。
本やネットで情報を入手すると、その時はなるほどと思っても、なかなか状況が好転しないことも多いです。
それよりは、何か行動を変える方が良い場合が多い気がします。避けていた仕事にとにかく向き合う、上司と相談するなどです。自分から行動を起こすと、状況は変わっていき、気がつけば、悩んでいたのを忘れて、元気になっているということもあります。
やらされる勉強より好きでやりたくなる勉強
別の例として、子どもの学業成績があります。
娘が友だちの話をしていました。「◯◯ちゃん、今度のテストで△点取れなかったら、塾行けって、親から言われてるんだって。」
親御さんの気持ちもわからなくはありませんが、塾に行っても点数上がらないんじゃないかと感じました。罰ゲームのように行った塾で効果があるか、疑わしいです。それどころか、嫌々やらされることで、逆に、ますます勉強が嫌いになって、長期的にはマイナスかもしれません。
私は、勉強は好きになれるどうかが重要だと思います。「好きこそ物の上手なれ」で、一旦、「面白い」「楽しい」「知りたい」という気になれば、親が何も言わなくても、塾に行かせなくても、自分から学ぶようになります。
私は、子どもを学習塾に行かせていませんが、機会があれば、学校の学習範囲に関係なく、熱く語ったり、ちょっとした実験めいたことをしたりしています。成績に結びついているかはわかりませんが、素粒子物理や数学の未解決問題に興味をもって、本を読んだり、何やら計算したりしているので、しめしめとひそかに喜んでいます。
私自身も、子どもの頃、学習塾に行っていませんでしたが、自然科学の本を読み、昆虫を飼育し、いろんなグラフを描き、数学や理科が好きになりました。
話を戻すと、学習塾も知識を詰め込むのではなく、勉強(とうより学問)自体の面白さを教えてくれるのなら、意味があると思います。(そんな塾ができないか、子どもを相手に、ひそかに試行錯誤しています。)
仕事も勉強も、外からやらせるのではなく、自ら動く熱量を上げるのが、大切ですね。