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魔の呪文 新型コロナは「2類相当」

SARS-CoV-2 による風邪
いわゆる
「新型コロナ」

「五類感染症」

「格上げ」
された2023年5月8日以前,
「新型インフルエンザ等感染症」
の中の
「新型コロナウイルス感染症」
に該当するとされていた頃,
「2類相当」
だったとよく言われます。
この言葉,
噛めば噛むほど味が出る,
いや
タタけばタタくほどホコリが出る,
悪知恵のぎっしり詰まった言葉です。

ここではそんな魔の呪文の秘密を解き明かしてみました。


報道でも,

https://www3.nhk.or.jp/news/html/20221207/k10013915481000.html

厚労省も,

https://www.mhlw.go.jp/stf/houdou_kouhou/kouhou_shuppan/magazine/202306_00004.html

当たり前のように「2類相当」と言います。
これは,まず最初に「指定感染症」に指定されたときに端を発します。

新型コロナを指定感染症とすることが決められたのは,2020/1/27の第36回感染症部会です。
そのときの資料がこれ。

新型コロナウイルス感染症の指定感染症等への指定について

このp.6がこれ。

新型コロナウイルス感染症の指定感染症等への指定について p.6

二類感染症に赤枠が付けてあります。
これ以上の説明がなく,持ち回り開催であり議事録がありませんが,これを見る限り「これと同程度の扱いとします」と説明したと推測できます。
毎日新聞の2020/1/28東京朝刊

でも「厚生労働省は新型肺炎を感染症法の「『2類感染症』相当の扱いにする方針」と報じられており,これは厚労省がリークしたものと思われます。
そして,2020/9/25の第47回感染症部会の資料1「新型コロナウイルス感染症の感染症法の運用の見直しについて」のp.11(下の画像)を見ると,

第47回感染症部会「新型コロナウイルス感染症の感染症法の運用の見直しについて」のp.11

2020/2/1に確かに2類とほぼ同等の扱いとして指定感染症に指定されていますが,その後,2/14,3/27の改正を重ね,最終的には1類以上の扱いとなっています。

また,このときの議事録

の感染研の脇田所長の発言に,

「ちまたで言われているように、今はいわゆる二類相当」

とあります。つまりここに至っては「2類相当」は公式なものではなく「ちまたで言われている」だけの「風説」でしかないことがわかります。 実際は,上の図からわかるように「新型インフルエンザ等感染症」もほぼ1類以上なのです。

「2類相当」はあくまで指定感染症であった初期のみにしか当てはまらないのに,新型インフルエンザ等にしてからも厚労省が公に「2類相当」と言っていたのには3つの狙いがあると考えています。

  1. 実際は1類以上といえる規制を弱く見せるため

  2. 固定的な分類である印象を与え,正確な分類である「新型インフルエンザ等感染症」の中の「新型コロナウイルス感染症」は,時が経てば自動的に外れる決まりになっている,あくまで暫定的な分類であることに気付かれにくくするため

  3. 暫定的な分類であるから外れれば「無類」つまり感染症法の適用外になるため,5類に分類するのは「格上げ」であるのに,「2から5へ」という「引き下げ」や「緩和」の印象を与えるため

これらにより,「2類相当から5類へ」と言えば「そこそこ危険な分類から最低レベルの分類へ」という印象を国民に与えることができます。

しかしこれは大きなゴマカシです。
実際は,
3年半も最高レベルに人権を制限する状態に置き続け,
遅くとも2023年1月27日に
感染症部会が「新型コロナではない」と認めた時点で
法的には自動的に「無類」
言い換えれば
「普通の風邪」
であったものを,
政府はそれを無視したまま法令を改正し,
「法的に政府や国民に対策を義務付ける必要がある程度の疾病」
というそれこそ
「そこそこ危険な分類」に格上げしたのです。

それにより様々なカンセンタイサクにれっきとした法的根拠が存在し続けることになり,マスクや面会制限やワクチンが延々と続いているのが現状です。 コロナ5類を許したのは間違いでした。そして間もなく,最も恐れていた「全ての風邪が5類」とされようとしています。 5類だけでなく,5類の中でも特に対策が必要なものとして「特定感染症予防指針」も定められようとしています。これを何としても阻止,または少なくとも内容を非人間的なカンセンタイサクの根拠にされないものにしたいところです。

#コロナに分類はいらない


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