武見敬三厚生労働大臣が,令和6年6月28日(金)10:50~11:22 の記者会見においてものすごい(と私は思いました)発言をしましたので,要点と私の受け止めを解説します。該当箇所全文は末尾に引用します。
なお,武見敬三氏は世界で十数人しかいないWHOの「親善大使」を2019年6月から2022年10月まで務めており,WHOの動向には相当に詳しいと考えられます。ちなみに,日本どころか世界医師会の会長まで務め,日本医療界では「天皇」とまで呼ばれたという武見太郎氏を父に持つ,医師会への影響力は計り知れない人物です。
質問者は高橋清隆さんと仰る独立系のジャーナリスト「反ジャーナリスト」(ご本人の自称に合わせます)の方です。
まず,質問の概要です。
大臣の回答で重要と思った点を一つずつ挙げます。
IHRは「義務」つまり基本的に自国法令に優先するものということです。
IHRに強制措置を課す力がないことを「残念」と言っています。つまり強制措置は可能であるべきと考えています。
日本にも義務を課すことになるIHRの議論が日本抜きで行われていたということです。米国に次ぎ2位の巨額の拠出金(2006、2007年情報)を出しているのにです。
人口ウイルスで演出されたパンデミックで対策強化を煽る,まさに「マッチポンプ」です。そして,IHRを上回る強制措置の義務づけを可能とするのがパンデミック条約の目的だと言っています。
ここでも,強制措置が可能となるのが遠のいたことを「残念」と言っています。動画の言い方を見ると心から残念そうです。
忘れないでください,SARS-CoV-2(いわゆる新型コロナウイルス)は人工ウイルスです。
記者から重ねて質問が入ります。
これに対して,
「できていません」の言い方がやはり本当に心から残念そうです。
重ねて質問が入ります。
これに対して,
「極めて難しい」にも相当力が入っていました。これについては私の単なる憶測ですが,強制措置を嫌う多数の国の反発により合意形成が難しいのに,あたかもそれらの国が望むワクチン接種体制に対応できないことが理由であり,そのために難しいのだと強調して見せたのだと感じました。これを見ると一般の日本人は,ワクチン開発や低所得国へのワクチン供与に日本がカネを出すことに積極的になるでしょう。そうやって強制措置から国民の注意を逸らそうとしています。
最後の質問です。
回答は,
「各国の合意による強制措置」つまり,締結国が多数決で合意すれば日本も強制措置の実行を免れないということです。また,繰り返しますがSARS-CoV-2が人工であることを忘れてはなりません。
(2024/07/01追記)また,私も動画を見たとき思ったのですが藤江さんも仰ってたので追記します。武見さんは普段の答弁や会見では,特に労働関係など全くの門外漢のはずですから,ヨタヨタと官僚の原稿を読む感じなのに,ここではとても毅然として自分の言葉で話しています。まるで改憲を語る安倍さんのようです。本気度がハンパないと思われます。
該当部分の動画と,全文です。