大学入試面接で盛大にしくじった話

前回のnoteで大学入試の面接時に色々あったと書きましたが、今回はそれについて書きたいと思います。

私は人生の中で高校入試、大学入試、海外研修選抜試験、就職面接と面接を受けてきましたが、大学入試の面接ほどやらかした面接はありません。(結果合格したので笑い話ですが。)

まず、面接のスタイルは受験生1人に対し、面接官が3人。かなりオーソドックスなスタイルですが、1対1のを想定していた私はかなり動揺しました。
(本来指定校推薦ならば前年度受けた先輩達の資料によってある程度対策などができるはずですが、なんでも私がその大学を受ける10年ぶりの生徒だったらしく、資料が古すぎて私が対策した面接と大きく異なっていました。)

ちなみに面接官を似ている芸能人で例えると左から、温水洋一、竹内力、阿佐ヶ谷姉妹の片割れ、と言った感じでしたので便宜上この方達の名前を使わせていただきます。


想定外の面接官の多さと、真ん中に陣取る竹内力の威圧感に動揺しつつも、失礼しますと頭を下げ、自己紹介をするために受験者用の椅子の横まで行こうと歩き出した矢先でした。

竹内力「あ、まだ動いて良いって言ってないでしょ。戻って。」

私は想定外の言葉を告げられ、頭が真っ白になりながらも入り口まで戻りました。
その後なんとか正気を取り戻し、入り口で挨拶と自己紹介を済ませ、受験者用の椅子に座ることを許された私の脳内は
(あれ、どの本見ても、高校の先生も挨拶したら椅子の横に行くよう書かれていたよな。別に動いてヨシ!って言われるまで動くなって書いていなかったよな。てかなんやこのイカツイ面接官は!!)
と混乱していました。
このように出鼻をくじかれるどころか、鼻もがれたんちゃうか、くらいの気分で私の面接は始まりました。


最初は真ん中の偉そうな竹内力から大学の志望動機、なぜ医師になりたいのか、高校時代は何を頑張ったかなど、テンプレートな質問をされ、淀みなく答えることができ、さらに高校時代頑張ったことへの回答に野球の話をしたところ、竹内力も野球が好きだったようで、野球談義に花が咲き、竹内力がご満悦となったところで次の話題に。
この時点で、最初の緊張は解れ、(この調子ならいけるやろ、楽勝楽勝)と調子に乗っていました。


お次は温水洋一から大学についてどれだけ知っているかの質問でした。

温水「弊学のアドミッションポリシーはご存知ですか⁇」

出ました、推薦入試を受けたものなら誰しもがこれの暗記に力を費やし、入学後はさほど意識せずに忘れてしまうものNo.1のアドミッションポリシー。
こんな私もしっかり覚えていきましたよ……一つだけ…

Q.なんでお前は全部覚えていかなかったのか⁉︎

A.だってだって、全部聞かれるわけじゃないじゃん!言うて一つでも覚えておけば勝ちだと思ったんだもん‼︎


私「はい。〜〜〜です!!(やった言えたぞ、完璧!!(^-^)v)」


温水「はい、ありがとうございます。他にはご存知ですか⁇


…ん⁇
他に⁇

いやいや知らんよ⁇
え、でも聞かれてるしどう答えよう…

私の頭の中のバカ「責任感のある人ってアドミッションポリシーっぽくない⁇」
私の頭の中のバカ共「「「それだ‼︎」」」

私「え〜責任感のある人ですかね⁇」

温水「それは弊学のアドミッションポリシーにはありませんね。」

私「申し訳ありません。勉強不足でした。」

まあ、この時点で終わったと思いますよね。
しかし面接から逃げ出すこともできず、なんとも言えない雰囲気の中、次の話題へ。


次は阿佐ヶ谷姉妹の片割れから調査書の内容についての質問。
正直これはいけると思いました。
(どうせ今までやってきたことだし、答えはいつも自分の中さ。)
などとタカを括っていました。

阿佐ヶ谷姉妹「〇〇市のご出身ということで、〇〇市はどれくらいの人口の街なんですか⁇


え、人口⁇興味すら持ったことねえ〜
分からんし、どうすっぺ…

私の頭の中のアホ「そんな大きい街じゃないし、1万から10万人の間くらいじゃね⁇
私の頭の中のアホ共「「「それだ‼︎」」」

私「え〜っと、1万から10万人の間くらいですね。」

阿佐ヶ谷「うーん、結構幅広いですね(笑)」

私「すみません…勉強不足で正確な数は…」

阿佐ヶ谷「そうでしたか。それでは調査書には高校ではSSH※の課題研究をしていたと書かれていますが、具体的には何を研究されていましたか⁇」

※SSH=スーパーサイエンスハイスクール・・・授業の一環として理科に関する研究をする高校。


この質問には自信を持って答えられる‼︎と思った私は当時ミドリムシの研究をしていた旨を胸を張って答えました。(ダジャレじゃないよ)

すると
阿佐ヶ谷「そうですか、ミドリムシってどれくらいの大きさなんでしょうか⁇

どうやらこの阿佐ヶ谷姉妹、数字が気になるらしい。

大きさ…知らねえ…そこツッコむか⁇確か0.07て数字は覚えてんだけどな…

私の中のマヌケ「顕微鏡使ってたし、μmでよくね⁇
私の中のマヌケ共「「「それだ‼︎」」」


私「0.07μmです。」
阿佐ヶ谷「そうなんですね。」

※ミドリムシ:体長0.06〜0.09mm
c.f. 赤血球:直径7〜8μm
うん、高校の顕微鏡レベルじゃ見えないよね。見えるわけがないんだよね。


竹内力「それではこれで面接を終了いたします。」

私「ありがとうございました。」



その後私は逃げるように大学から去りました。
人生で一番と言っていいほどのやらかしですし、後から文に起こしてみてもひどいですね。

後日談として、他大学の推薦入試を受けた友人に私の住んでいた市の人口を聞いたところ、「13万人だよ。結構推薦で自分の出身地に関して聞かれるから覚えてるでしょ⁇」とのことでした。
あんだけ幅広くレンジを取ったにも関わらず、そこから外れるという奇跡…ごめんね阿佐ヶ谷姉妹…

このしくじり体験を読んでくれた高校生、及び就職面接を控えた大学生への教訓は以下の通りです。

1.面接先のことはよく調べて、暗唱できるまで頭に叩き込もう。

2.自分のやってきたことや出身については細かいとこまで覚えておこう。

3.分からない時は素直に分からないと言おう。

この三つは大切にしてください。
面接先のことは片思いの相手だと思って気持ち悪いくらい調べて、自分のセールスポイントは数字と根拠をしっかりと述べて、分からない時に適当なことを言わないことをお薦めします。
これから面接を受ける人達に幸あれ。


じゃ、また。

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