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テニスの戦略と戦術 筑波大学No.1になったときのインナーイメージ

テニスで結果を出したくても出せない。そんなことを悩んでいる人はたくさんいるだろう。自分が競技者だったときに考えていたことを纏めてみる。

これは仕事や新しいことにチャレンジしたときにも、この方法論や考え方は共通する考え方のハズ。

何かで培った成長する哲学は、何にでも応用が利く。
テニスのときに緻密に原因や要素や練習法を考えて、結果を出すために取り組んでいた方法論を再度おさらいの意味も含めてアウトプット。

■前提条件
テニス歴:テニスは高校から。千葉県にて。週3の部活の他の時間はスクールに週5で入り浸り、県でも上位の先輩や全国区のコーチにひたすら初心者最年少として揉まれる。

高校の戦績は、地区大会では団体べスト4~準優勝。千葉県大会で団体戦は2~3回戦負け。シングルスでは県大会に出れるくらい。
技術の基礎はついたが、戦績としてはあまりパッとせず。

筑波大学のテニスレベル:体育会は当時元デ杯選手山田監督率いる関東一部所属の強豪部活動。全国上位進出者でもベンチ入りできるかどうか。
そのためサークルにも全国出場クラスはゴロゴロ。ここで言う筑波大学No.1は体育会を除いた大学オープン戦のつくばカップ(全サークル+教員)のシングルス大会を指し、そこでシングルス準優勝2回、優勝1回を経験。

■まずは目標設定

○○年の大学オープン大会で優勝!
秋までに実業団の△△さんを倒す!
など

基本は目指したい本目標の1~2段上の目標を据える。自分の場合は実業団の練習に混ぜてもらっており、その中のレギュラー格のおじさん(インカレ選手)に勝つ目標。

そこに対しての差分をひたすら詰めていく

■自分の能力をひたすら客観視。だいたいのパラメーターで評価する。(1~10)

フォア、バック、コートカバーリング、決めのボレー、スマッシュ、
アタック(フォア)、アタック(バック)、ボレーヤーボレー、コントロール、
ファーストサーブ(スピード、コントロール)、セカンドサーブ(スピード、コントロール)、
動体視力、反射神経、パワー、スタミナ、アジリティ、ボディバランス、、、

などを客観的に数値化


■自分の中の強み、弱みを分析して、それを基に基本の戦術を組み立てる。

<自分の特徴>
フォアのストロークと、コートカバーが強み。ボレーヤーボレーは苦手。
動体視力とコントロールは良い。パワーはそんなにない。
サーブはそこそこ、サービスキープの武器にはなる。
アジリティ・ボディバランスが良い。スタミナはそこそこ。

<特徴を元にした戦術>
基本はミスのない安定したストローク。
攻めの形として、ストローク主体で、緩急、コースで揺さぶる。
甘い球が来たらアタック、もしくはライジングでプレッシャーをかけ
決めのボレー、スマッシュで2段構えで仕留める。
攻められたら、カバーリングとカウンター。

<課題>
バックからの展開の種類を増やすのと、サーブの平均スピード、コントロールの向上。

練習方法

大会をターゲットにして、ベースになるフットワークとコントロールのフィジカルレベルをフィットさせるのは前提。

それプラス、課題になるショットを集中的に練習。自分の場合はポイントを決めるショットに課題を感じていたため、スマッシュ、決め球のボレー、サービスを時期に分けて練習。

ちなみに練習時間と実力は比例しない。以下に限られた時間で質を高めるかに集中。自分の場合は研究や就活、音楽活動(ライブ出演)、バイト、サークルかけ持ちにて多忙。限られた時間をどう使うかにをとことん考えた。むしろ、掛け持ちを理由に負けるのは嫌なので、意地でも勝つための方法を考えた。

朝連の2時間。その他2~3時間の練習時間を捻出して、週に最低2日。できれば3~4日。課題のショットの球出しやパターン練習。
試合前はコンディションを戻すための期間を逆算して時間を算出。
(「フットワークとストロークのレベルを試合レベルまで戻すには2時間x5日は必要」など。)

試合形式はレベルの均衡した相手や、他サークルや外部などにも練習環境を求めた。

実戦の戦い方
自分の中の4段階のギアを作り、
自分の調子、相手のレベルに合わせてリスクを取り、ギアを上げていく。

[レベル1]※特に緒戦
コントロール主体、スイングスピードは5~7割程度、足を動かして丁寧につなげる、コースも無理はしすぎない。低リスクな分、ミスは極力0で。

[レベル2] 
コントロール主体のラリーから、甘い球をしっかりアタック。スピン量、スピードでストロークに変化をつける。

[レベル3]※実力均衡クラス
カウンター・アタックを多様、コースも厳しい場所に狙いだす。スイングスピードを7~8割に。たまにはリスクをとって攻める。

[レベル4]※均衡、格上 準決勝、決勝レベル
ライジングを織り交ぜ、緩急の幅をさらに広げる。スイングスピードは8~9割。攻めは常に先手。攻められたら粘り&カウンターで形勢逆転。

これを基本形にして、タイプによっては
※1、ポジションを後ろにとって、ヘビースピン、ロブを多様。遅いテンポ。
※2、ポジションを前にとって、アングルで浅いところ、ネット前に落とす。

など、相手のタイプによって対応。
順を追ってギアを上げていくことで、エンストなく調子のレベルを上げていける。これによって大きく調子を崩すことはなく、格下からの取りこぼしが極力なかった。

タイプ別実戦戦略

相手によってしっかりと調子を上げ、戦術をフィットさせる。
互角、格上になると、結局は自分の一番慣れ親しんだ戦術になり、プラスアルファで駆け引き。

[対ハードヒッター」:振られてもミスをせず確実に返す。その中でカウンターやリズムを変えるボールを繰り出し、少しづつ相手の照準をずらすことも狙い。
特に相手がフォアに絶対の自信を持っている場合、普通はバックに逃げがちだが、あえてこちらからフォアに強打をすることで、フォアで守りのショットを打たせる。それにより、相手に照準をずらすことも一つの戦略。

[対シコラー]:丁寧にラリーを繋ぎ、確実に仕留められるときのみハードヒット。前に詰めて、ボレー、スマッシュで仕留める。
シコラーは強打を打たれるのが大好き。相手の力を利用してカウンターしてくる。なので、こちらからは基本強打しない。半端な強打は相手の好物。ひょろひょろの玉でいいので、アングルに返すと意外と相手は打ってこれない。
アングルやライジングで前後左右に相手の足を揺さぶる。
甘くなった玉はコースにハードヒット。ただし、これは決めきらなくてもOK。「甘い球は攻められる」と相手にプレッシャーを掛け続けることが大事。
カバーの際相手が体制を崩すのが見えたら、すかさず前に詰める。

[対ボレーヤー]:ひたすら足元。たまにボディーに強打も組み合わせる。バック側のロブも取り入れて、コートをなるだけ広く使うことを心がける。あまりスタミナが無い可能性もあるので、できれば前後に走らせたい。

実戦と課題、目標

負けた時は、
自分に何が足りなかったか、
何を身につければ最短で結果を出せるかを
戦術面、準備面、技術面で徹底して分析。

何に関して準備不足か。後何の練習が必要だったか。何でカバーできたか。
ネット前の決定力不足なら、徹底して決めのボレー、スマッシュの練習。
バックからの展開の力量不足なら、バックのストローク、コースのコントロール精度の向上。
(次点として、新しいショットの習得、戦術への組み込み)

期限は○○日まで!と決めてスケジューリング。


みたいな感じ。
人によっちゃ当たり前かもしれんが
結構緻密なスケジューリング、練習法をやってた。

・試合のコンディションに戻すのに何時間の練習が必要か。
・調子を引き上げるのに何の練習をするべきか。
・課題を克服するにはどんな練習をすればいいか。

ってのを考えて、限られた時間に一点集中。

でないと月4回のライブ活動&バイトの中で、サークルの試合の連戦。
就活スーパー真っただ中の3月に、つくばカップ優勝なんてできなかっただろう。逆に時間がもっとあればできることも合っただろうが、時間がなかったからこそ切り詰めて練習の仕方、質にこだわったところはあった。

たぶんある程度の経験があってこそ、効率化ができるまで分けて考えられるようになった。明確に自分の課題を決め、期限までに達成する。
それを繰り返せば、ある程度結果が出てくる。

この要領でいろいろな競技や企画、練習に応用したりできるはず。何かを結果が出るまでやり続けた経験は何にでも応用できるかと。

テニス関係者以外は意味がわからないだろうけど、
自分流ノウハウのアウトプット。

参考と備忘録にまで。
対シコラーを深堀りした戦略はこちら。


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