【アジカンSSのお時間①】忍者教室
日本史の授業中に突然、首筋にチクリと痛みを感じた。
首筋を手で確かめてみると、何かが刺さっているじゃないか。
「なんだ、これ」
ゆっくりと引き抜いてみると、先が鋭く尖った針のようなものだった。首筋に痛みは残っていたが、どうやら出血はしていないようだ。
ひとまず安心するも、ちょうど授業で取り上げている安土桃山時代の戦乱のように、心は疑心暗鬼にかられ穏やかなものではない。
クラスの誰かのイタズラだとしても笑えない、だいぶ悪質なものだ。後ろをチラチラと見ても、それっぽ