私と競馬とサヤカチャンの話②
続きです。
前回の①で書いたように、
レース映像というより結果着順によって私の心を射止めてきたサヤカチャン。
ちなみにそのレースがいつのことだったのか、
正直はっきりと覚えてはいない。
2歳時にサヤカチャンが二着になったのは新馬戦、三戦目、アルテミスSのみっつ。
重賞なら買うし注目して見てると思うので違うと思う。
ということは新馬戦か、三戦目か。
まあどちらにせよ早いうちに存在に気付けて良かったと思う。
好きになった状態で迎える3歳戦はとても楽しい。
それからというもの、
サヤカチャンをnetkeibaのお気に入り馬に登録、
サヤカチャンが次週のレースに特別登録をするとスマホに通知が来るよう設定した。
いつものようにウインズに行き、
競馬に負けてとぼとぼと歩いて帰ってる途中、
飲み屋が集まる路地を一人で歩いているときに届く通知。
うおおおおお来週サヤカチャンが走る!
わくわくする日々が始まった。
なにがきっかけで好きになる、推しになるのかは本当にわからない。
別にサヤカチャンのおかげで馬券が当たったわけでもなく、
現地にすら行っていないのだから目が合ったとかでもない。
ただ単に存在を知り、気になる存在になったというだけ。
恋と呼ぶにはホニャラララ。
ちなみにまどマギについては履修済みで、美樹さやかのことは一番好きだ。
影響していないとはいえない。
ただ繰り返すが私は馬券派である。ネタでお金を遣うほどの余裕はない。
それでも好きになってしまったらどうしようもない。
それからはサヤカチャンが走るたび応援馬券を購入した。
仕事の都合で毎週ウインズに行ける訳ではなかったが、
行ったらまずサヤカチャンのがんばれ馬券を購入する。眺める。にやにやする。
完全に沼に落ちている。
そうして年が明け、サヤカチャンは3歳になり牝馬クラシックロードを歩み始める。
調べて見てもらえばわかると思うが、ハッキリ言って成績は良くない。人気もその通り。
だとしても応援をやめる気は微塵もなかった。馬券派なのにね。
その頃職場で時々競馬の話をするようになっていたのだが、私は後輩に、
「今度の日曜日、サヤカチャンが先頭きって走るから見てみて」と言った。
2018年の優駿牝馬である。
その頃には逃げというスタイルで走るようになっていたサヤカチャン。
優駿牝馬の舞台では松岡騎手を背に、東京の広い舞台を大逃げで駆け抜けていた。
予想通りの展開にしても予想以上の逃げだった。
そんな姿を私はウインズで見守っていた。
正直走る前から勝ちはないと思っていた。
まあなんとか残って掲示板にでも乗れたらいいなと思う程度だったが、
(なんせ同期にはアーモンドアイやラッキーライラックがいる)
やはり最後の直線で失速。結果は16着。
それでも私はあれで良かったと思う。というかめちゃめちゃ感動していた。
まさに記録より記憶に残るレース。
力が足りないのは明らかだったのに、頑張って先頭きって走る姿。
存在感は抜群である。
家に帰ってからも何度もレース映像を見返した。
子どもの運動会を見る親ってこういう気持ちなのかなと思った。
親でも関係者でもなんでもないが。人間と馬だし。
後日後輩からは「サヤカチャン頑張ってましたね!」と言われた。
推しが褒められるのはとても嬉しい。
そして秋。続く秋華賞も惨敗。
ここら辺から「また高倉くんか…頑張ってくれよ…」と思う日々が始まる。
(高倉騎手のアンチではないです)
秋華賞も終わったし、あとはどこか自己条件で勝ってくれたら嬉しいなぁと思い続けていた。
まあ予想以上にたくさんのレースを走ってくれるのだが。
おかげで楽しい日々を過ごすことができた。
続きは次回で。
次が最後になると思います。
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