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目と目

昔から休日の終わりかけの夕方になると何故か無性に日記を書きたくなる。

私はよく晴れた日にするしゃぼん玉みたいな、そこだけ周りの時間が止まってしまったみたいに現実感がなくてきらきら美しく、一瞬で弾けて消えてしまうような切なさが好きだ。その切なさを伝えるのに音楽という手段をとりたかった。でも27歳の私はギターもピアノも弾けないので文章という手段をとる。

目が回るような平日の忙しさと、今日みたいにソファでポテチ食べながらYouTubeを見る怠惰の権化みたいな日を繰り返して一瞬で過ぎ去る毎日だけど、感じたり考える事は沢山あるし、それを残しておきたい気にもなる。

切なさだとか何か感じた事を書き残すためにnoteを始めようかなと思ったわけです。
私の文章は冗長で読みにくい。

昨日はヘルシンキラムダクラブのライブを見る為にFUDGEのイベントにひとりで行ってきた。ここのところライブに誰かと一緒に行く、という選択肢をなかなか持てない。自分のペースを乱されるのが苦手だから、最近はこういうイベントやライブには余程親しい人か気楽に動けるひとりでしか行かなくなってしまった。

天気は快晴で、10月なのに夏みたいにとても強い日差しを受けながら、最寄りの勝どきから海を眺めつつ汗を流しながら会場であるイベントスペースまで歩いた。昼頃に到着して、フードエリアで所謂インスタ映えするボリューム満点のラップサンドの具をぼろぼろこぼしながら食べ、しばらくふらふらして、人の多さにも疲れてきたので30分以上前だったけれどライブ会場の屋上へ向かう。

そもそも私がヘルシンキをちゃんと聴く様になったのは割と最近で、ドミコを見に6月に行った代官山UNITでの対バンがきっかけだった。ドミコ目当てでチケットを取っていたが、ライブ自体はヘルシンキ主催でドミコは対バン相手だったのだ。ライブに来た人限定で配布された、セットリストと同じ曲順のプレイリストをライブが終わってからSpotifyで何度も聴いて、どんどん好きになっていった。

ライブは普段聴く機会の無いアコースティック編成で、休日の屋上かつ海が見えるという素敵なロケーションも相まって最高に気持ちが良かった。なんだかいつも薄暗いライブハウスでしか見た事のないバンドを、こんな真昼間の明るい屋外で見ていることが不思議だった。フェスだって同じなんだろうけれど。昼間から明るい部屋で、いけないことしてるみたいな感覚。


今日はアコースティックで聴く「しゃれこうべしゃれこうべ」がなんだか胸に染みた。「夕立の世界で傘もささずに立っていた だから今行くよ 愛しい人」という歌詞の情景が美しくて、とても好き。


9月末から10月は体調を崩してあまり出掛けられなかったから、あんなに日差しを浴びたのも休日を楽しんだのも久しぶりな気がした。
たまにこういう日があるからなんとか平日をやり過ごす事が出来る。そんなライブレポ未満の、普通の日記。

ところでこの前知り合いのおばさまに、「何かを「やろう」と思ったら、その時すぐにやらないとだめ。先延ばしにしていると気付いた時にはもう遅い」という話をされた。その話を今思い出して、少し泣きそうになってしまった。

それはなんの涙なんだろう。私のやりたい事ってなんだろう。白い目で見られるのは別に何も構わないと思える強さは、少なくとも欲しいけれど。

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