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ワンダー音楽史 Part.3

〜メタル終焉とロックスターとの再会

大学時代デスメタルチックな洋楽ばかりハマっていたかというと実はそうでもない。

大学生の僕は大学に真面目に通ってたかというとそんな事はなく、授業に出席せず代わりに誰かに返事をしてもらう通称「代返」を駆使しながら着実に単位を取得し、自分はというと授業をサボり仲間たちとカラオケに直行するという生活をしていた。カラオケは平均すると週3回、1回6時間通っていたので、レパートリーが必要だったから流行りの曲もよく聴いていた。
EXILE、コブクロ、KinKi Kids、スキマスイッチ、ポルノ、CHEMISTRY、BUMP、レミオロメン、アンダーグラフ、オレンジレンジ、湘南乃風…
この時流行ってた曲は大体みんなが歌えたよね。今の若い子たちみたいにバカ高いキーの曲とかもなかったからさ。
大人になって全然カラオケに興味なくなったのは、多分普通のひとたちの一生分を大学の4年間で歌い尽くしたからなんじゃないかと思う(笑)

この頃もやっぱりロックバンドはそんなに活発じゃなかったけど、エルレ、ホルモン、アジカンら辺が人気絶頂期だった気がする。これ位しか出て来ないんだからやっぱバンド系は相当下火で流行ってなかったんだと思う。

そんな中また再びあの男の声に出会った。
そう、チバさん。ミッシェルのチバさん。チバユウスケ。キュウちゃんと「The Birthday」結成したって。震えたよね。なんせ、ミッシェルのライブを僕は一度も観たことなかったんだから。今度こそ生チバに会える!って。

先に言っておくんだけど、僕の中で「チバユウスケ」という人は他を寄せつけない圧倒的スターという認識で揺るがないので、バースデーとかミッシェルのコピバンは自分で絶対やらないし他の人のを観たくもないです(笑)
それくらい好き。

バースデーは2011年頃ギタリストがイマイさんからフジイさんに変わるんだけど、初期の暗くて淀んだロックンローンな感じも、それ以降のちょっとポップでロックな感じもどっちも好き。最悪チバさんが歌っていたらもうなんでも良いって感じだったんだよね。たぶんファンてそんなもん(笑)

バースデーに出会ってからは自分の中でのメタル熱は終焉を迎えたんじゃないかと思う。これ以降ほとんど聴かなくなり、もっとこうバンドのグルーヴ感みたいなのが好きになっていった。
メタラーってほんとメタル以外音楽じゃねぇって実際思ってたし、相当数そう思ってるからね(笑) まぁ、それが悪いとは言わないけどなんか視野を狭くしちゃってるなぁって思ったり…
もっと認めよう!世の中にはいい音楽たくさんある(笑)

彼らのライブは何回行ったか覚えてないよ。札幌や釧路、ライジングやJOINなんかのフェスに出演した時は全部観てるから。
オープニングSEから登場してくる姿が本当にカッコ良くてね。チバさん見るたびに「やっぱロッカーは細くなきゃダサい!」って思って何度も痩せようと思ったけど、毎回思っただけで終わってしまったな(笑)

このバンドを語りだすともう全曲解説とかしちゃいそうだから2曲だけにとどめる(笑)

どっちもフジケン加入直後の「I'm Just A Dog」っていうアルバムに入ってる曲なんだけど、
1曲目に「Buddy」という曲があって「変わらないでいるために変わる」って歌詞があるんだ。ことあるたびにこの歌詞を思い出しては深く考えてる。ずっと自分らしくいるためには現在地にとどまるんじゃなく変わっていかなきゃだめなのかなってね。
あと8曲目に「BABY YOU CAN」という曲があって最後の方に「俺達はまだ何もしてねぇよ」って歌詞があって。なんだろ、なんかまだまだやれるから!みたいな意気込みを感じるし、俺も頑張らなきゃみたいな気分になるんよね。好きな曲たくさんあるけどこれが1番好きかもしれないな。

そんな僕の最大のロックスターだったチバユウスケは2023.11.26に55歳の若さで天国へ行ってしまったんだよね。Yahoo!ニュースで訃報を見た時乗っていた車を路肩に停めて暫く放心状態になってさ。そのあと結構泣いたよ…。病はしゃあないけど愛してやまないひとを失うっていうのは結構精神的にくるもんなんだなぁって思った。
僕の好きなミュージシャンはやっぱりすぐ天国へ行ってしまう…

大学時代はメタルキッズからロックンロールへの移行期だった。洋楽熱も落ち着いたね。

次は社会人編なんだけど、多忙な仕事、結婚、出産なんかを経験してどんどん日常から音楽の要素が減っていく。そんな中でもハマった音楽があったり、なぜかギターも買ってる(笑)

次回、社会人編もお楽しみに。


おわり

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