夢のはなし
たとえば、「宇宙飛行士になりたい」とか「サッカー選手になりたい」とか「ケーキ屋さんになりたい」とか、幼稚園、あるいは小学校の時に持っていた「夢」ってあると思う。
ふと大人になってみると夢を見る事が無くなっていることに気がついた。
大学を卒業して、ベンチャー企業に就職した。
毎日電車で2時間かけて取引先に行き仕事を終えて家に帰ると夜の10時、営業成績はいいものの会社の評価はそこまで良くない。
給料もそんなに良くないけれど転職する気力もない。
よかったことと言えばシフト制だから好きな時に休めて音楽活動が出来ること。今の奥さんに出会えたこと。
そんな仕事を3年間続けて新しい会社に転職、とにかく自分のやりたいことが出来る環境で仕事も程々に楽しく働く。
新しいバンドもはじめて色んな繋がりがどんどん増えていく。
そして1年後会社で繋がったメンバーと起業。
気づいたら代表という肩書きが出来たのだが、「ふと昔の夢ってなんだっけ?」と思う。
これになりたい!という夢はなかったけれどもMDプレーヤーで音楽聴くのが好きだった。
TSUTAYAで10枚1000円のCDを毎週借りてはダビングしてを繰り返していた。
知らないバンドのCDを聞くのが好きだった。
音楽を聞いていると自分だけ特別な世界にいる気がした。
今、僕はワンダフル放送局というバンドで現実世界から抜け出せるココロオドルメロディーを作っている。
もう夢は見なくていいのかもしれない。
ドキドキしようぜ。ワクワクしようぜ。
ワンダフル放送局 ベーシスト ゆうだい
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