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今の仕事を選んだ理由2

理事長の打診を受けてから約半年。
仕事に邁進しながらも、今、自分は何をしたいのか。当時、53歳、将来、今の仕事の延長線上で何かできるのか。
42歳で転職した時の地域とともに仕事がしたいということが叶っているのか。

通勤途中、ふと考えたりすることもあった。

遡るが、2016年頃に異動してきた部下がたぶん、私との仕事のやり方の違いなどで適応障害で休職する、ということがあった。それまでのサラリーマン人生で理由はそれぞれだが、メンタルで休職する仲間をみてきたが、正直、自分が原因、というのは少なからずショックだった。

それを機にメンタルヘルスマネジメントやキャリアコンサルタント資格などの勉強をするなど、将来は人材育成も面白いかも、と思ったりもしていた。
更にこれらの勉強は営業や人とのコミュニケーションにとても役に立った。

そしてちょうど、メンタルヘルスマネジメントの資格を取得し、キャリアコンサルタント資格の勉強をスタートしようと、思っている時だった。
この資格で何ができるかまで具体的な夢や構想がある訳ではなかったが、30代の頃、人事の仕事をしたいと思っていたので、今からでも遅くないかもと考えていた。

そして、それは2017年の秋のこと。理由は言わず、時間を作って欲しいとの連絡があった。
2017年の5月に打診をしてきた当時のA理事長は、本業や別の役職などで多忙で既にその職務を退いており、暫定で副区長が理事長の職にあった。そのT副区長のこともよく知った間柄だったが、二人揃って、食事をしよう。とのお誘いだった。

きっと、再度のA理事長への就任の依頼だろう。もしこれを引き受けるとしたら、もちろん会社を退職して引き受けることになる。今の仕事でお世話になっている方にご迷惑はかけるが、それはなんとかなるだろう。
しかし年収も下がるだろう。生活も更に大きく変わるだろう。主人や娘には相談はしていない。これまでも転職する際に相談はしたことがなかったが、いつか理解してくれるだろう。

でも自分は本当にどうしたいのか。
自分の意思を明確にしないといけないなと、約束の日まで考え続けた。そして、約束の日の朝、決意した。結論は出ていた。

その日の夕方、某区の料亭街の料理屋の個室。広いテーブルに3人。5月の協会の総会後、T副区長が理事長職に就いたこと、これからの某区の観光のことや東京オリンピックやパラリンピックのことなどを近況をお聞きしながら、楽しく話しながら食事を楽しんだ。

食事も終盤に差し掛かる頃、A前理事長が、「ところで、その後、どう?」
とふってきた。
とうとうきたか、と内心思いながら
「理事長をお引き受けします。会社は辞めます。ただし、条件を確認させてください。」と伝えた。

お二人からは、「ありがとう。そういう返事がくると思っていた。」と言われ、「あー、この人たち、私のことを見透かしていたな。」

詳しい条件は今後、T副区長と個別で相談することにし、食事は和やかに終わった。

今日はここまで。

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