平均年収なんて気にするな
今回もご相談からピックアップします。
「平均年収と自分を比べてしまいます」
今回の質問者様は、様々な企業データをお仕事で扱っているそうです。
その中に平均年収のデータもあり、その年収と自分の年収を比較して落ち込んだり不安になったりしてしまうのだそうです。
「平均年収をどのように捉えれば良いですか?」と質問をいただきました。
「平均」なんて気にしても意味がない
私の意見は、「平均値を気にしたところで何にもならない」です。
いくら企業や年代で属性が絞られているとはいえ、雇用形態や職位、年次などの年収を構成する要素はほぼバラバラです。
「40代」の年収の中に40代で入社したばかりのアルバイトもいれば、「20代」のなかに役職者も含まれているかもしれません。
トップセールスマンが数字を一人で跳ね上げている可能性だってあります。
ばらつきの多い要素を平均した値と、個人の値を比較する意味はありません。
また、今の年収は質問者様の人としての価値ではありません。
会社員の年収は、個人のスキルよりも入った会社・業界で決まります。
いくら優秀でも業界全体が低賃金であったなら、年収はおそらく上がりにくいでしょう。
平均年収と比較して落ち込む必要はありませんが、もし年収を今より上げたいと思うなら、自分の業界の年収ベースを知っておくのは大切です。
質問者様はちょうどお仕事でいろんな会社の平均年収を見ることができます。だいたいどんな業界でどのくらいが標準なのか、見えていることでしょう。
もしご自身の業界が他の業界よりも年収が低いようなら、他業界への転職を検討してみると良いと思います。
仕事をしながら転職活動の情報収集ができるなんて、一石二鳥ですね!
質問者様にはこの他にもいくつかご相談をいただいたのですが、すべてメモをとっていらして、自分の人生にとても真剣に向き合っていらっしゃると感じました。
こういう方は、今は悩んでいても将来的には人生が好転すると思います。
これからも一緒に頑張っていきましょう!