【先輩教えてください!Vol.4】『手放しきることで人が集まる組織へ』学生団体Tsuda Outreach代表 有馬果歩×NPO法人青春基地代表 石黒和己さん
パーソナリティーが今抱えているモヤモヤを、人生の先輩であるゲストの方に相談するゆる〜いトークラジオ。「先輩教えてください!」のコンテンツリーダー、座間琴音です。
私はパーソナリティがモヤモヤと葛藤している姿を目の当たりにすると同時に、そのモヤモヤは決して同じではなく多種多様であると痛感してきました。パーソナリティが異なる悩みを持っているように、みなさんの悩みや不安もそれぞれだと思います。何か特定のものに悩んでいる方、漠然とした不安と葛藤している方、そうでない方もいるかもしれません。
そんな幅広いモヤモヤがある中で、1人のパーソナリティがお届けするお悩み相談をちょっと覗いてみませんか?ゲストの先輩方が贈る熱いメッセージが届きますように...!
<Vol.1>ウーマンズ総務の座間琴音×株式会社grams 代表取締役 艸谷真由さん『アパレルスタッフとして働くとは』。
<Vol.2>ウーマンズサポートメンバーのオオクボリコ×株式会社Will Lab代表取締役 小安美和さん『進路選択に迷った時、心に留めておきたいこと』。
<Vol.3>社会人2年目(IT企業勤務)の三木晶子×株式会社OMOYA代表の猪熊真理子さん『自分に自信を持って生きるために』。
今回Vol.4のパーソナリティーは、津田塾大学3年・学生団体Tsuda Outreach代表の有馬果歩です。
私は女性や子どもを取り巻く社会問題を解決したいという想いから、これらの課題に取り組むNPO団体さんを支援するための学生団体を、今年2月に立ち上げました。
そうはいってもリーダー経験が浅く、リーダーとしてどのようにチームを引っ張っていくべきか悩むことが多々あり、難しさを感じています。
そこでこの半年モヤモヤしていた「リーダーとしてのマインドセット」を伺うべく、ゲストに、NPO法人青春基地代表の石黒和己さんをお迎えしました。
石黒さんは、中高時代にオルタナティブ教育の1つであるシュタイナー教育を受け、慶應義塾大学在籍中(2015年9月)に、任意団体として青春基地を設立。翌年8月に法人化し、NPO法人青春基地の代表を務められています。青春基地では「想定外の未来をつくる!」をコンセプトに、10代のウェブマガジン『青春基地』や、中高生向けのプログラムを展開。日本の中高生の自己肯定感や意欲の低さを解決するために、アクションから学ぶProject Based Learning(PBL)を掲げて活動されています。
「組織の在り方はリーダーだけで決まるものではない」という言葉は、リーダーの概念が覆されて瞬間でした。リーダーでなくても、チームメンバーとしてどうあるべきか。私と似たようなモヤモヤ、チームメンバーとして悩んでいる方のもとに届きますように!
いつでもどこでも聴けるオンライン配信型で、前編・後編ともに20分のゆる〜いトークラジオになっています!(収録日:6月5日・zoomにて/zoom越しでの収録だったため、音声品質が良くない箇所がございます。ご了承下さい。)
前編『NPO法人青春基地で壁に直面した経験と、その困難への乗り越え方』
<心にグッときた言葉>
▶リーダーは才能ではなくて誰もがなれるもの。
▶始めた時にみえている景色は小さいので、やりながら色んなことを学んでいく。その先でビジョンが生まれていくので、初めからビジョンがみえている組織は少ない。
▶チームメンバーの「やりたい」という一言がプロジェクトを生み出し、それが何かを生み出す価値の源泉になる。
後編『チームを引っ張るリーダーとして、石黒さんご自身が大事にしてらっしゃること』
<心にグッときた言葉>
▶ 手放しきることで人が集まる組織になる。メンバーに規制をかけると個々人のアイデアが反映されにくいチームになってしまう。
▶リーダーは決める役割ではない。意思決定権はリーダーが抱えなくても、1つのビジョン達成にむかえば、みんなの力で自ずと決定できる。
▶人を引きつけるのは数字ではない。数値的な目標を先に決めてそれに向かって努力するのではなく、数字はあくまでも結果として付随するもの。
石黒和己さん:1994年愛知県生まれ。2015年学部時代に青春基地を創設。中高時代にシュタイナー教育という教科書も試験もない自由な教育をうけたことを原点に、公教育の学校改革をつうじて、未来の学校づくりに取り組んでいる。2017年慶應義塾大学総合政策学部卒業、2020年東京大学教育研究科修士号取得。