妊活コーチに聞いてみよう! 〜後編〜

妊活や不妊治療の基礎知識について学んだ、WOMENCANFLY主催「スクランブルセミナー」。前編に続き、参加者の皆さんから寄せられた質問とその回答をご紹介します。

前編はこちら

Q:不妊治療では、男性はどれくらいの頻度で通院しますか?

A:治療の内容にもよりますが、最初の検査には一緒に来てもらうことをオススメします。具体的な治療でいうと、タイミング法は男性の受診の必要はありません。人工授精に関しては病院によります。その場で精液をとってくださいというところもあれば、家が近ければ精液を自宅でとって女性がもってくる場合もあります。なので、女性に比べると男性の受診の回数はかなり少ないんです。ただ、来てはいけないわけではないので、どんな検査を女性がしているか、どんな治療をしているか、先生やナースとどんな話をしているかは男性も聞く必要があると思います。そうでなければ、女性が「私ばかり頑張っている」と思ってしまいますし、先生の話をもう一度男性に言わなければいけないのはしんどいことので、時間をつくって一緒に行くと良いですね。

Q:妊活中に必要な睡眠時間は何時間ですか?

A:最低でも6時間と言っていますが、6時間では足りないと思っています。できるなら9時間くらい寝てほしいのですが……。どんなに忙しくても6時間は寝てほしいです。

Q:卵子の状態を保つためにピルを飲むといいと聞いたことがあります。避妊目的以外に使うのはどうですか?

A:ピルにデメリットはほとんどないので、使って楽になるのであれば何の目的であっても良いと思っています。ピルを服用するには病院で処方してもらう必要がありますが、ピルをきっかけに通院することで病院に通うハードルが下がるのもメリットのひとつですね。ただ、卵子保存や排卵させないという目的での内服については、卵子の質が保たれるとは限りません。

Q:不妊治療と仕事の両立は可能ですか?

A:高度不妊治療を受ける女性の3人に1人は仕事を辞めているというデータがあります。仕事との折り合いをつけるタイミングは病院によりますが、私(山口コーチ)の場合、病院勤務で夜勤なども続けながら顕微受精までしました。治療や子どものお迎えなど、事前にスケジュールを調整することで仕事を続けながら治療することができました。そういう希望を受け入れてくれる病院なのか、仕事との両立について相談できる病院なのかも含め、病院選びは大切だと思います。

Q:コロナのワクチンを受けました。コロナやインフルエンザのワクチンを受けた月は避妊した方がいいですか?

A:風疹のように抗体をもっていないと心配なものは妊活は待ちましょうということが多いのですがが、インフルエンザワクチンは問題ないので避妊の必要はありません。コロナも今のところ問題ないとされています。

Q:日本からマレーシアに不妊治療のために通っている人はいますか?

A:マレーシアは日本よりも2〜3割不妊治療の料金が安く、日本では難しい卵子提供や精子提供も可能なので、それを求めて日本から通っている人は多くいます。マレーシアの医療制度はかなり進んでいて、日本とほとんど変わりません。シンガポールなど近隣諸国の人も多く、不妊治療のためにマレーシアの病院に通う方の6割は海外から来ているというデータもあります。

今回答えてくださったのは、マレーシアを拠点とする妊活プラットフォーム「Lumirous.com(ルミラス)」の山内杏那さんと、助産師の山口百合乃妊活コーチでした。

Lumirous.com(ルミラス)には30〜40人の妊活コーチが在籍しており、日本語はもちろん、英語やスペイン語などにも対応しています。今なら15分間のセッションを無料で受けることができるので、気になる方はぜひウェブサイトをご確認ください。

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