子供の頃知りたかった‥あなたの知りたかったは何ですか?
こんばんは、saoriです。
昨日「知らなかった」が人生を変えるかもしれない、というお話をさせていただきました。
そんなお話をさせていただいている私自身にも、たくさん「知っていれば‥」ということがあります。
今日はそんな私のお話と、そしてそれは、私だけの話ではないかも??という話をしていければと思います。
こんなに難しかったなんて‥
子供の頃、将来の夢を聞かれて「お嫁さんになりたい」「お母さんになりたい」という友達、いませんでしたか?
私自身、こんなに素敵な「夢」を誰でも成し遂げられるものだと本当に本気で思っていました。
子供にとってお父さんの「お嫁さん」である「お母さん」は、最も近くにいる大人です。
もちろん様々な事情で、近くに血のつながる近親者がいない場合もあるのですが、養育してくれる人がロールモデルになるわけです。
未来を描く上で最も必要なのは〝憧れる〟対象やロールモデルです。
子供にとっての母親は最も身近なロールモデルで憧れの対象になるわけなのです。
当時の私は〝当然〟お嫁さんにはなれるし、お母さんにもなれると信じてやまなかったので、「夢」というものを〝職業〟ベースでしか考えていなかったし、正直今時、共働き世代なのに「お嫁さん」なんて‥と少々冷ややかに思っていました。
「お嫁さん」になりたい、を目指す時代
私は新卒で助産師になったその年から、早く結婚して子供を産んで、子育てをしながら働きたいと強く願ってきました。
恥ずかしながら、婚活アプリにも結婚相談所にも投資しました。
それから10年‥
私は「お母さん」どころか「お嫁さん」にもなれずにいます。
生涯未婚率とは
現在の女性の生涯未婚率は14.1%、男性に至っては23.4%(国立社会保障・人口問題研究所2020年度版より)にのぼっています。
生涯未婚率というのは50歳の時点で、一度も結婚をしたことない率です。
1990年の調査では男性が5.6%、女性が4.3%だったので、この30年で大きく情勢が変化したことがお分かりいただけるかと思います。
この未婚率のなかでもう一点注目すべきは、男性の未婚率です。
ざっくりですが、男性の約1/4は生涯結婚しないということになります。これは男性が結婚すること、家族を持つことにメリットを感じなくなってきているということを示しているのかもしれません。
生涯未婚率の中には最初から結婚しないと決めている人もいれば、私のように結婚を望んでいてもできない人もいるのです。
結婚し「お嫁さん」になることも「お母さん」になることも、〝努力〟しないとできず、努力してもできないかもしれない、パートナーシップを結ぶことの大切さと素晴らしさを義務教育で教えて欲しかったなぁと思います。
恋愛、結婚がネットから始まる時代
恋活、婚活。
アプリの登録者は多いところで100万人を超えています。
しかし、それでも出会えない。そんな時代なのです。
昔は、お節介おばちゃんが仲人してくれていたようです。
私の母親世代は恋愛結婚が主流でした。
今は、オンラインでの出会いが珍しくなくなってきました。
よく考えたら大変合理的なこの方法。
もちろん私も経験者ですが、登録したらかれしができるか、と言ったらそういうわけではないことは、経験者はご存知かもしれません。
女性と男性が求めるもの、求められていると思うことが異なっているのかもしれません。
実はこれも性教育
性教育というと、日本では「避妊教育」というふうに思われがちです。
しかし、どのようにパートナーシップを気づいていくのかを学ぶことはとても大切な性教育です。ユネスコではこういった幅広い性教育を「包括的性教育」とび「国際セクシュアリティ教育ガイダンス」で様々な世代の子供たちに伝えるべき内容を示しています。
パートナーシップでいうと具体的には
支配的な関係、脅迫的な関係、代償的な関係、対等な関係。
それぞれをきちんと学び、女性と男性がしっかり対等にパートナーシップを作ることからまずは学ばなくてはなりません。
それは、昨日も話にあがりましたSRHR=セクシャルリプロダクティブ ヘルス ライツにも大きく関わります。
その人とセックスをすることをしっかり同意しているのか、同意を確認できるような相手なのか、避妊をしてくれるのか=セーフティーセックスなのか。パートナーシップの結び方はとても大切な性教育です。
私個人の話で恐縮ですが、パートナーを求めるあまり、「パートナーシップ」という概念を忘れていた(考えないようにしていた?)時期がつい最近までありました。
「お嫁さん」になるために、自分がどうしてお嫁さんになりたいのか、どんなお嫁さんになりたいのか、どんな家族を気づきどんなお母さんになりたいのか。その環境は対等に意見しあえる環境なのか、そんな大事なことを考えずに「恋活」「婚活」をしていたのかもしれません。
お嫁さんになりたい、お母さんになりたい
それは夢で語るのではなく、社会として婚姻したい人、出産し育児をしたい人がそれを実現できるような思春期からの教育と社会支援体制ができること、それが必要だと私事ながらも感じる日々。希望すれば「お嫁さん」にも「お母さん」にもなれる、そして希望しない人はそれを認められるそんな社会を目指せればなぁと感じました。
社会で子育てを支えられたら少しは変わるのかな、その社会の一部として助産師は活躍できると信じています。
今日は少々話が飛んでしまいましたが、パートナーシップを結ぶことの大切さと素晴らしさを義務教育で教えて欲しかったなぁと思ったのでした。
少しでも身近に感じていただけたら嬉しいです。